ベルリンからローカルな環境政策や草の根NGO・市民活動、サステナブルな暮らしなどをレポート。
by yumikov
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私たちの水
ベルリンの水道公社は1999年より一部が民営化されていますが、その契約に関する完全な情報開示のための法が必要かどうか、その判断が市民に委ねられるようです。Berliner Wassertischという市民団体が中心となって問題に取り組んできた結果が実を結んで契約公開が達成されたものの、どうやら完全に公開されていない疑惑があるようです。51.1パーセントを所有する水道公社に35パーセントだけしか利益がいかないのには、公開されていない密約があるに違いない、という見方です。
一部民営化の後、ベルリンの水道料金は2001年から2010年までの間にぐんぐん上がって約35パーセントも値上がりしました。その理由は水道公社の一部民営化。一部といっても49.9パーセントとほぼ半分です。値上げの一方で、買い取った会社では大幅な人員削減、いくつかの浄水場の閉鎖、など経費節減を進めて利益を上げています。飲料水という人間の最低限の生活基盤となるものを金儲けの対象にし、生活水準の低い市民を追い詰めるのは倫理的に問題がある。Berliner Wassertischの主張からは、このように水道公社の民営化自体に反対する市民運動の結果という見方もできます。
ベルリンでは2005年に住民投票が導入されて、今回で10回目だそうです。最低612,000票が必要ですが、結果はどうなるでしょう。先日紹介したジャンダルメンマルクト広場の木の伐採の問題とは違って、この住民投票ではドイツ国籍でない私は投票権がありません。住民投票にこぎつけるための署名に協力したけれど、あれも無効になったのかな?
by yumikov
| 2011-02-13 05:39
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月刊環境情報紙グローバルネットにて”ベルリン発サステナブルライフ考”連載中。(2010年5月号〜)
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