ベルリンからローカルな環境政策や草の根NGO・市民活動、サステナブルな暮らしなどをレポート。
by yumikov
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ベルリン産のリースリング
ビールの次はワインの話題。 フライブルクでは土地のバーデンワインをよく飲んでいた。ベルリンで少しさみしいのは地ワインがないということ。ところが先日ベルリン産のワインを飲む機会があった。フォルクスパーク・プレンツラウアーベルクの脇にある葡萄園で収穫されたリースリングで作ったワインで、爽やかながらも酸味が強すぎずおいしかった。初めての収穫で400本の木から200本ほどのワインができたという。これらは趣味で作っているもので残念ながら市販されていない。こじんまりとした葡萄畑で特に高台にあるわけでも傾斜地にあるわけでもない。
場所は移ってこちらはプレンツラウアーベルクの給水塔。ベルリンではあちこちに給水塔が建っているが、この美しい給水塔がベルリンに一番古くから存在するもの。 給水塔のあたりから北側はバルニム高地という氷河期に作られたプレートからなる地形で、葡萄作りに適した砂地になっている。そのため以前はあたり一面に葡萄畑が広がっていたという。ベルリンでのワイン作りは500年以上も昔に始まっていた。給水塔のあたりの土地は17世紀にフランクフルトオーダー付近の村からベルリンに移り財をなした大地主ヴォランク一族のもので、1800年当時はこちらの風景画のように北はエバースヴァルデあたりまで一面に葡萄畑が広がり、風車のある牧歌的な光景だった。Sバーンのプレンツラウアーアレー駅付近のプラネタリウムのところにも昔は風車がたっていたという。 © www.ansichtskarten-pankow.de
© www.ansichtskarten-pankow.de
現在のトア通りは昔はヴォランク通りという名前だった。確かにトア通りから北側は自転車で移動すると勾配があり徐々に高くなっていくのが感じられる。トア通りから北、カスターニエンアレーの手前は葡萄畑の道(Weinbergsweg)という。ほんとうに一昔前まで上のような葡萄畑があったとは想像しがたい。道沿いの公園Volkspark am Weinbergswegには葡萄畑を復元しようというプロジェクトが2008年から始まり葡萄の木が植えられたそう。クロイツベルクなどでもワイン作りが行われているらしい。こうしてベルリン産ワインが少しずつ復活していくのかもしれない。
ちなみに、これらは「都市の自然の長い一日(Langer Tag der Stadtnatur)」というイベントの一環で6月に訪問したもの。毎年この時期に開かれ、その週末は街の至るところでテーマに関するガイドツアーなどが行われる。自然農法の福岡正信さん式畑作りがベルリンで行われていると知りそれにも参加してみた。ミッテ地区のど真ん中に、農薬&肥料はもちろんなし、草取りもせず水やりも気が向いたときだけという日本発の自然農のほったらかし農地が広がっていた。
場所は移ってこちらはプレンツラウアーベルクの給水塔。ベルリンではあちこちに給水塔が建っているが、この美しい給水塔がベルリンに一番古くから存在するもの。
現在のトア通りは昔はヴォランク通りという名前だった。確かにトア通りから北側は自転車で移動すると勾配があり徐々に高くなっていくのが感じられる。トア通りから北、カスターニエンアレーの手前は葡萄畑の道(Weinbergsweg)という。ほんとうに一昔前まで上のような葡萄畑があったとは想像しがたい。道沿いの公園Volkspark am Weinbergswegには葡萄畑を復元しようというプロジェクトが2008年から始まり葡萄の木が植えられたそう。クロイツベルクなどでもワイン作りが行われているらしい。こうしてベルリン産ワインが少しずつ復活していくのかもしれない。
ちなみに、これらは「都市の自然の長い一日(Langer Tag der Stadtnatur)」というイベントの一環で6月に訪問したもの。毎年この時期に開かれ、その週末は街の至るところでテーマに関するガイドツアーなどが行われる。自然農法の福岡正信さん式畑作りがベルリンで行われていると知りそれにも参加してみた。ミッテ地区のど真ん中に、農薬&肥料はもちろんなし、草取りもせず水やりも気が向いたときだけという日本発の自然農のほったらかし農地が広がっていた。
by yumikov
| 2010-07-03 22:26
| ベルリン生活のこと
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月刊環境情報紙グローバルネットにて”ベルリン発サステナブルライフ考”連載中。(2010年5月号〜)
NPO法人「持続可能な開発のための教育の10年」推進会議(ESD-J)のドイツ地域レポーターをやっています。
ご意見・感想、叱咤激励もお気軽に。
email: yumikov (at) excite.co.jp
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