ベルリンからローカルな環境政策や草の根NGO・市民活動、サステナブルな暮らしなどをレポート。


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グローバルネット記事『「反原発」から「脱原発」運動へ』

月刊誌『グローバルネット』で連載中の「ベルリン発サステナブルライフ考」。11月号ではドイツで今一番気になる話題、原子力発電所の稼働期間延長にクローズアップして、新しい市民運動のかたちを取り上げました。

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(以下、地球・人間環境フォーラム発行の月刊誌『グローバルネット』11月号より転載)

ベルリン発サステナブルライフ考
「反原発」から「脱原発」運動へ
翻訳者 ユミコ・アイクマイヤー

 脱原発を掲げてから10年、ついにドイツ政府は現存する17の原子力発電所の閉鎖を先延ばしすることにした。これまで原子力法等の改正により新設禁止や稼働年数制限などを定めて、段階的に原発を閉鎖してきた。それが9月の決定により各原子炉は平均12年の稼働延長となり、ドイツから原発が消えるのは早くとも2036年になる。決定から2ヵ月経った今も、政府と企業との密約スキャンダル、国内での法改正プロセスやEU(欧州連合)内での手続き問題など、関連の報道で目まぐるしい。再生可能エネルギー推進のための負担増を理由に来年の電気料金の大幅値上げも発表された。

 ところで今回の決定はあくまでも脱原発のタイミングを先送りするもので、ドイツの政治には原発推進の議論は起きていない。世論が脱原発を示しているからだ。延長が具体的に議論され始めた昨年からは市民の抗議活動も活発になり、4月や9月のデモにはそれぞれ10万人が駆けつけた。「原子力ルネサンス」ならぬ「反原発運動ルネサンス」(1980年代ドイツの反原発運動の再来)と報じられるほどだ。稼働延長決定後の世論調査では、メルケル政権の支持率はかつてないほど落ち込み、緑の党は過去最高まで躍進している。


グリーン電力を買うことで原発をボイコット

 しかし、市民運動も変化してきている。1986年のチェルノブイリの事故の後のこと。ドイツの小さな町シェーナウでは、原発のない未来を目指す市民グループが誕生し、最終的には電力網を買い取り、原子力ゼロの電力を町に供給することに成功した。EU指令により全面的に電力自由化された1998年からは、ドイツでは個人も電気の購入先を自由に選べるようになった。シェーナウの市民のようにもう闘わなくてもいいのだ。

 電力供給専門業社、地方自治体の電力公社、グリーン電力専門会社など、現在参入している電力供給者は900社以上。9,000もの電力料金体系がある。しかし実際はRWE、E.ON、Vattenfall、EnBWの四大コンツェルンが独占している状態だ。原子力と石炭火力発電が事業の柱を成す4社の発電量と供給量のシェアは実質8割にも上る。グリーン電力を選ぶ消費者も増えつつあるが、まだ1割にも満たない。そこで21の環境団体が結集し、4年前から「誰にでもできる脱原発」キャンペーンを行っている。原発や石炭火力発電から完全に切り離されたグリーン電力へ乗り替えてもらうのが目的だ。お勧めの供給者をピックアップしてPRしている。
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政治的な態度と消費行動の矛盾

 9月の10万人デモの後には「反原発を叫ぶ人の多くもまだ原発による電力を買っている」といった報道がされた。ドイツの発電における再生可能エネルギーのシェアは約6分の1。だがドイツにある4,000万世帯のうち、キャンペーン推奨のグリーン電力を購入しているのは80〜90万世帯。そのほかのグリーン電力を購入しているのが100〜200万世帯。もっと伸びてもいいはずだ。

 キャンペーナーのフローリアン・ノートー氏は「みんなグリーン電力にも替えない代わりにもっと安い契約にも替えない。難しく考え過ぎている」と言う。ドイツの電気料金は欧州でも最高値に近く、年々上昇している。確かに人びとがより安い電力へと流れないのも不思議だ。これまで小売りで50%、産業界では100%契約を変更したのに対し、個人は25%だという。

 一つには「グリーン電力=高い」という誤解がある。実際は、使用状況に合わせて選べば、お得になることさえある。簡単に試算できるwebもあるが、調べもせずに高いと考える人は少なくない。安定供給に対する不安も根強い。再生可能エネルギーだけでは供給が不安定になるのでは? 風のない日や雨の日は停電が起きるのでは? どんな契約でもコンセントから流れてくるのは同じ電気ということは案外理解されていない。保険や税金申告はどうなるのか? メーターも替えないといけないのでは? 小さな不安も腰を重くするのに足りる。実際の手続きは契約書に記入して送付するだけ。検針メーター番号と大まかな消費量がわかれば10分で完了する。

エコ電力は「ほんとにエコ?」

 グリーン電力はドイツでは「エコ電力」と呼ばれる。法的な定義がないため、さまざまなエネルギーミックスと質の電力が「エコ」「クリーン」といううたい文句で売り出されている。グリーン電力の認証制度もあるが、新しい発電所からの電力割合が高いことや、再生可能エネルギーへ投資していることなど、基準もまちまちだ。原子力や火力発電由来の電力をグリーン電力と交換する証書システムもあり、基準を知らないと望んだものとは程遠くなってしまう。コストから認証取得を諦める小規模事業者もある。こうした事情も消費者に判断を難しくさせてしまう。

 キャンペーンで勧めているのはGreenpeace Energy、EWS、Naturstrom、Lichtblickの4社だ。基準は、1. 原子力とは無縁 2. エネルギーミックスの少なくとも50%は再生可能エネルギー 3. コジェネレーションの割合は最大50%まで 4. ドイツ全域に供給できるーーことだ。PRしてもらえる企業にとってはありがたい話だが、キャンペーンはいかなる企業からも資金援助を一切受けていない。「電力公社の多くは再生可能エネルギーに移行しようと計画し資金も準備している。それをサポートすることも大切だが、原発がある限り投資は進まない。そのためキャンペーンでは、お金の流れを原子力産業ではなく、再生可能エネルギーに向けることを優先課題にしている」とノートー氏。

 キャンペーンのリーフレットは今年だけでも15万部が配られた。親を説得するために注文する子供もいるという。原発の稼働期間延長の発表後は、注文は増えているそうだ。キャンペーンはまだ続く。


エネルギーを選べる時代が来ている

 わが家はグリーン電力最大手のLichtblickと契約していたが、基本料の安いEWSに乗り替えた。従量課金の割合が高ければさらに省エネする気が起きる上、EWS社は再生可能エネルギーへの投資方法も透明性が高く、自分のお金が未来をつくっている実感がある。これからはグリーン電力同士を比較、検討して選ぶ時代だ。

 最後にノートー氏に、個人が電力を選べない日本のような国では何ができるかと尋ねてみた。「まずは個人も電気を選べるよう自由化の拡大を求めること。シェーナウ市民のように電力網を買い取ること。この二つは難しいけれど、自宅の屋根に太陽光パネルを設置するのは個人でもできる。資金的に難しければ市民発電所に出資するのもいい。学校などの屋根に太陽光パネルを共同で設置してはどうかな? 一番簡単なのは省エネすること。シェーナウの取り組みも省エネから始まった。誰でもできる。お金も節約できる。」


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政府の法改正案の議会への提出が明日26日に控えています。これを通過すれば脱原発の先送りは本決まりですが、それには大統領の署名が必要です。市民団体は反対署名を10万筆以上集めて大統領に先週手渡しました。署名は現在12万筆以上になっています。過去に大統領が政府案に署名をしなかったのは一度きりだそうです。はたしてヴルフ大統領は署名してしまうのでしょうか?
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by yumikov | 2010-11-25 17:16 | 環境のこと

A100が住民投票に持ち込まれる?

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リヒテンベルク地区の建設予定地付近のアパートにさげられた横断幕
「A100の計画にはここからここまでの分だけで1,600万ユーロかかる」

ベルリン市街で建設延長予定のある高速道路A100ですが、ひとまず次回の州選挙まで工事が見送られるということを先月あたりに読んでひと安心していました。

過去の投稿「A100を止めろ!
過去の投稿「アウトバーンA100計画が白紙撤回に?

次回の州選挙では緑の党が与党となる可能性が高いので、そうしたらもう延長の話も消えるのではと期待していたのですが、ここにきてCDUが州選挙と同じタイミング(2011年秋)で住民投票をしてはどうかと言い始めたようです。緑の党やFDPは住民の請願もないのに住民投票に持ち込めないと反対しています。

ところで、工事はストップしても、延長計画のあるノイケルンからトレプトウにかけての土地からの強制退去は進められているようで、対象区域にあるクラインガルテンでは300以上の区画が今月11月末で立ち退かなくてはなりません。ひどい話です。市民グループは強制退去の撤回を求めて運動しています。

CDUは住民投票に持ち込めば有利になると考えているようですが、実のところはどうなのでしょう?

上のアパートですが、あれ?ここも取り壊されるのかしら?と思ったらそうではなく、道2本ほど先に建設される計画です。騒音&大気汚染はもちろん、渋滞緩和どころか渋滞悪化につながると近隣住民からは歓迎どころか反対されています。
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by yumikov | 2010-11-17 05:24 | 環境のこと

原発延長審議を見守る人々

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薄ら寒い今日のベルリン。ただいま原発稼働延長に関連する法改正などが議会で審議されています。

今朝はドイツ環境自然保護連盟BUND(FoEドイツ)、ドイツ環境支援協会、グリーンピースなどの環境団体と、緑の党、SPD、左派党の野党、AttacやCampactなどが連携して早朝デモを行いました。

集まったのは2000人くらいかな?
議事堂と首相府の間の道にずらっと並びました。
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赤いSPDの支持者。ホイッスルをもらいました。
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緑はおなじみ緑の党。
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おや、Lichtblickさんは営業ですか?(グリーン電力会社)

声を張り上げる前にエネルギーをつけてもらおうと、主催者側ではデモの始まる前8時から朝食を振る舞いました。コーヒー、紅茶、ケーキ(え!朝からケーキ!?)。でも使い捨て紙コップはいただけませんね。SPDもBUNDも!
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Campactはプラスチックカップ。

デモ後は9時からブランデンブルク門前でデモ史上初?の議会パブリックビューイング。
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観光客相手の熊の着ぐるみも観客に埋もれてしまっています(笑)。

関連法に関する審議は午前中いっぱいは続くだろうということで、風邪のひき始めの予感がする私は切り上げてきました。
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by yumikov | 2010-10-28 18:52 | 環境のこと

「差出人に返送します」

このところ始めたtwitterではちょこちょこつぶやいていますが、まとまった時間がなかなかとれなくてブログはご無沙汰してしまっています。

こちらは今日のベルリン。放射性廃棄物を入れるドラム缶がズラリ。
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と思ったら連邦議会議事堂が隠れていました。
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このドラム缶はもちろん空っぽ。中に放射性廃棄物が入っていたらこんな風にお嬢ちゃんがドラム缶を叩いて遊ぶことなどできません。
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輸送用キャスクを模したトラックには「差出人に返送」の文字。核廃棄物を生み出したのは誰でしょう?
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これは原発の稼働延長に反対する人々のアクション。最終処分地を押しつけられるゴアレーベンを昨日出発したドラム缶が今日ベルリンに到着して、電力会社Vattenfall社経由で連邦議会議事堂前まで運ばれました。

私が到着したのはちょうどドラム缶がまたしまわれる前でしたが、アクションには300人ほど参加したそう。木曜日にはいよいよ連邦議会の決定が下されます。環境NGOや環境政党は木曜日の朝8時頃から朝食を用意してたくさんのデモ参加者を待っているそうです。
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by yumikov | 2010-10-26 05:15 | 環境のこと

ドイツでこそ水Do!(スイ・ドゥ!)

10月15日はBlog Action Day
世界各地のブロガーが同じ日に同じテーマで書くアクション。
ということで私も書いてみることにしました。

今年のテーマは「水」。
仲間がやっているキャンペーンをご紹介します。
その名も「水Do!(スイ・ドゥ!)」
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ペットボトルなどの使い捨て容器入りの水を買うのはやめて水道水を飲みましょう!というもの。

大学生の頃からだろうか、コンビニでPET入りのお茶などがどんどん増えて、海外から輸入された水を持ち歩くのが流行ったりして、日本の名水もどんどん売られるようになって・・・。子どもの頃は普通に水道水を飲んでいましたよね。

ところでドイツに来たばかりの頃、レストランで水を注文するのに抵抗がありました。「日本では店に入ればただで水がサービスされるのに、何故ビールより高いっ!?」と、ついビールを注文してしまいます(←好都合?)。(まぁ、ドイツでも水道水くださいって言えばただでもらえるけれど、注文する人が多い。)今も抵抗がないわけではありません。

ドイツでは飲料ボトルが有料(デポジット)なので使い捨て容器自体は少ない。けれど、水をわざわざ買う人が多い。瓶入りの水をケース買いして車で持ち帰る人をよく目にします。水を運ぶエネルギーと瓶を返却する手間(それにもちろんコスト)を考えれば水道水でいいやって思わないのかな?

ドイツでこそ水Do!(スイ・ドゥ!)キャンペーン、必要そうです。
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by yumikov | 2010-10-15 17:56 | 環境のこと

ESDアクションデイズ2010とフェアトレード週間

17日から今日までドイツのあちこちでESDに関するイベントなどが開かれていました。年に一度のアクションデイズです。

今年こそなにか参加しようと思っていたのに、親子で体調の悪さも手伝って逃してしまいました。時期を同じくしていたフェアトレード週間もまたしかり。たまに覗くWeltladen(英訳するとワールドショップなるフェアトレードの商品を扱うお店)でのイベントなどもちょっと楽しみにしていたのだけれど。
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今年のベルリンのESDアクションデイズでのイベントはお年寄りを対象とした安全な移動(モビリティ)についての講習会に、古紙からリサイクルペーパーを作る子ども向けワークショップ、ミレニアム目標達成をよびかけるため南アフリカの基礎教育にクローズアップした展示、職業訓練学校の生徒や教員を主に対象とした林業についてのセミナー、シュプレー川の子ども向け水質調査、教員やNGOスタッフ向けグローバル教育セミナー、WWFによる高校教員対象研修(大豆を例にグローバリゼーション)、小学校低学年向け人権セミナー、10億本植樹キャンペーンの活動などなど。

来年こそもっと盛り上がる街に足を運んでみたいな。
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by yumikov | 2010-09-27 05:29

デモFoto速報

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今日のデモの速報(写真中心)です。
もう寝ようと思ったのですが、写真をまずアップしておきます。
キャプションや追記を時間のあるときにするかな。
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ワシントン広場でデモ隊が動くのを待つ人々
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「原子力?いえ、結構」わたしもついに購入。ベビーカーに。1本10ユーロ。
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「原子力発電はレボリューションじゃない!」緑の党青年部エアフルト地域支部の横断幕。


日本のNHKニュースAsahi.comでも既に報じられています。

参加者数が10万人と3万7人では大違い!です。その差は主催者側と警察の報告によるもの。主催者側は成果を大きく見せたいし、取り締まる側は大したことがなかったことにしたい。ドイツのメディアが見出しに「数万人」と「少ない数のほう」を取り上げているあたり、あれぇ?と思います。これまで基本的に主催者側のほうを使ってなかったっけ??(変なコト1)

とにかく、体感(?)数は完全に10万人のほうですねぇ。あれが5万人程度のはずがない。少なくとも8万人というところでは?中央駅に降り立つと、出口に着くまでもなく動く人の流れ。シュプレー川手前までの広場には人が溢れかえっていました。
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シュプレー川沿いに官公庁を左右から取り囲むデモの一行。正規ルートは左側。
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「原子力は解決策ではない」
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船「人間に過ちをしないよう要求する技術は非人間的だ」
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息子は風力発電についての絵本をもらいました。
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デモには70年代の第一次反原発運動の最前線で活躍していたようなシニア世代が多かったけれど、ティーンエージャーや、ベビーカーに抱っこ紐の若いファミリーもたくさんいました。


デモ行進が動く段になってはスシ詰めのため30分以上も身動きとれない状態。これにはもうひとつの理由があります。デモの2日前の夕方になって、ベルリン行政裁判所がReichstag(連邦議会議事堂)前での集会を禁止しました。デモの前日に急遽主催者側は中央駅前に舞台を設置、デモもルート変更を余儀なくされました。これまでいろんなデモに参加してますが、Reichstag前の集会が禁じられたというのは初めてのことです。(変なコト2)
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トイレに座ったメルケル首相。「メルケルをアッセ放射性廃棄物最終処分場送りにしろ!」なんてのもありました。
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「イエローケーキ(ウラン)の代わりにチョコレートケーキはいかが」おばちゃん、商売上手だな〜。

ドイツのメディアTagesschauのサイトではビデオも見られます。レナーテ・キュナストやジグマール・ガブリエルのインタビュー、ルート上にあったSPDの事務所の窓にも反原発ステッカーがべたべた貼られるところなんかも映ってます。
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by yumikov | 2010-09-19 06:52 | 環境のこと

「連邦政府ヲ包囲セヨ」土曜はデモへgo!

今度の土曜日9月18日は原発延長反対デモの日です。
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ちょうど1年前にもベルリンで5万人を集めた反原発デモがありました。今年はそんな数じゃ済まないでしょう。なにしろ政府は世論を無視していよいよ脱原発政策を覆す決定をしたのですから。南はスイスのバーゼルから、西はコブレンツ、北はリューネブルクと、全国から特別列車3本がベルリンに向けて走ります。バスや乗合い、自転車ツアーでもぞくぞくと人が集まってきます。今回の指令どおり「連邦政府ヲ包囲」しちゃいましょう。

今度の土曜日12時15分、Reichstag前の芝生→Hauptbahnhof前のワシントンプラッツに急遽変更!でスタートです。
ざっくりとした予定は以下のとおり。

12時15分 オープニング&挨拶、続いてライブ
13時 デモ行進スタート
14時半 政府の行政区域の囲い込み終了
14時45分 10分間の座り込み(その間いくつかのスポットでアカペラグループが歌を)
14時55分 アトムアラームの後、包囲解除 ※警笛を鳴らすべく笛や太鼓、鈴などやかましい鳴り物を持参あれ
15時15分 Reichstag前の芝生Hauptbahnhof前のワシントンプラッツにて決起集会、NGOや再生可能エネルギー関係者のスピーチ、ライブなどなど
〜18時

ベルリンにお住まいの方、旅行でいらっしゃる方、都合のつく時間だけでもぜひ出向いてみてください。原発延長のなにが問題なんだろう?と芝生に寝ころんで考えるのもよし、デモ行進に参加するもよし、ライブミュージックを楽しむのもよし。その場に居るあなたの存在が大事です。私も病んだ体にムチ打って出かけます!
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by yumikov | 2010-09-16 21:02 | 環境のこと

ESD@柏島に思うこと

四国で思い出したのが、柏島のこと。

柏島はエコロジーキャンプ場のある大月町の先にある島で、島好きなら必ずわたりたくなる場所。結果的にだけれど、この旅は釣りバカ日誌をたどったみたいだった。島の北側には美しいサンゴ礁が広がる。島では写真を撮っていなかったようなので代わり?にこちらを。
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ひょんなことで最近柏島について読んだ。柏島では国連ESDの10年促進事業が行われている。環境省にモデル地域に選ばれたのですね。読めば、黒潮実感センターというNPOが環境学習から始まる持続可能な「里海づくり」をテーマにESDを推進しているとのこと。島おこし的な日本ならではのESDの要素を組み入れたおもしろそうな活動をしている。

柏島では細い路地を散歩してみたけれど、「不思議空間」とでも言い表せばよいのだろうか。スーツ姿の人を数人と島の人とおぼしき姿を見かけた。ごく普通の光景なのになんだか自分たちが場違いのように感じた。ただでさえ一時帰国なので「日本人であるはずの自分が異邦人」であるかのような錯覚に陥る。

ところで、ここには低レベル廃棄物処分場建設の話がちらっと持ち込まれそうになったらしい。詳細はjanjanの記事を参照してもらいたいが、くさいものには蓋をしろということで、端のまた端に持っていこうというのはどこでも同じ心理なのだろう。

と、話を元に戻すが、ドイツでこういったタイプのESDってあまり聞かないなぁ。ドイツの強みが学校教育でのESDだからかもしれないし、地域を活性化させる活動をドイツではESDとしてあまり認識していないのかもしれない。
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by yumikov | 2010-08-05 00:39 | 環境のこと

グローバルネット記事「旧東ドイツに端を発する環境市民運動」

月刊誌『グローバルネット』で連載中の「ベルリン発サステナブルライフ考」。7月号では旧東ドイツの環境市民運動をご紹介しています。

ひとくちにドイツと言っても、社会の抱える問題は地域によってさまざま。分断されていた時代の影響は、統一後20年たっても消えるどころかよりはっきりと浮き上がってきているのかもしれません。今回は統一までの旧東ドイツの環境運動の流れを振りかえりながら、旧東ドイツ地域をエコロジー面から元気にしようとがんばっているネットワークにクローズアップしました。
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以下、地球・人間環境フォーラム発行の月刊誌『グローバルネット』7月号より転載)

「旧東ドイツに端を発する環境市民運動」

 毎年6月ベルリンでは環境フェスティバルが開かれる。環境がテーマのお祭りとしてはヨーロッパ最大規模を誇り200以上の出展者が集まって多彩なイベントを行う。第15回目の今年は2日間に日程が増え、連邦環境省(BMU)と連邦環境庁(UBA)から助成を受けるまでに発展した。参加者数は13万人、サイドイベントの自転車デモへは20万人が参加したという。テーマは国際生物多様性年にちなんで「いのちは多様!」だった。主催しているのはグリューネ・リーガというエコロジー運動ネットワークである。


旧東ドイツ地域に根差す環境ネットワーク

 直訳すると「緑の連盟」という団体名は、緑からくる「自然」や「希望」のイメージと、「チームによる協働」というこの団体の特徴を表している。ドイツの環境団体といえばドイツ環境自然保護連盟(BUND)が各地に地域グループを抱える大手だが、グリューネ・リーガは旧東ドイツの環境運動の流れをくむ最大の環境ネットワークで、ベルリン、ライプチヒ、ドレスデン、ポツダム、イェナなど旧東ドイツ側12地域にメンバー団体や地域支部がある。

 交通、持続可能な地域開発、水、褐炭、自然保護、エネルギー、農業、遺伝子組み換え作物、エコツーリズムなど活動分野は幅広い。ベルリンでは、校庭の緑化、エコマーケットの運営、環境フェスティバル開催、環境情報紙の発行、水の民営化問題などに取り組んでいる。環境図書館の運営も行っており2,200点以上を所蔵し貸し出している。「ヴィジョンを持ち、ネットワークをつくり、行動を奮い起こす」をモットーとするグリューネ・リーガの活動を支えているのはアクティブな会員である。


東ドイツにおける環境問題

 つい忘れがちだが20年前までドイツそしてベルリンは東西に分断されていた。ドイツの環境保護の歴史を振り返れば1970年代の反原発運動や黒い森の保護運動が登場するが、それらは西ドイツのことであり、東ドイツはまた異なる状況下にあった。

 例えば東ドイツでは火力発電や化学産業の原料として環境負荷の高い褐炭が利用され、排出される二酸化硫黄によりひどい大気汚染が引き起こされていた。また老朽化した工業設備からは有害物質が河川へ垂れ流された。汚染廃棄物の処理問題もあれば、西ドイツからの廃棄物の輸入、ごみ焼却も問題だった。しかし一番大きな問題はこれら環境に関する情報が市民に閉ざされていたということである。経済成長に躍起になっていた東ドイツ政府にとって環境問題は国家機密、エコロジーはタブーであり、市民は西ドイツのメディア経由でのみ、こうした事実を知ることができた。こうした中、東ドイツ独自の環境運動が展開されたのも当然のことだろう。


「環境図書館」での秘密活動

 言論の自由もなく、政府にとって目障りな思想は排除、発行物は発禁処分という状況で、環境・平和活動を中心となって助けたのが教会だった。ベルリンの旧東側ミッテ地区にシオン教会という豪奢な教会がある。教会前には有機農産物の市が毎週たち、買い物客でにぎわう。さかのぼること20年。この教会から10mほど先の教区会館の地下に環境図書館が存在していたという。

 1986年9月のこと。当時の牧師ハンス・シモン氏が環境・平和運動を行う反体制グループに協力して教区会館の地下2室を活動のために提供した。図書館のほとんどが環境・人権問題の本や雑誌で、国家が発禁処分としていたものだった。そこは印刷所も兼ね、東ドイツ崩壊に至るまで反体制勢力唯一の雑誌を発行し続けた。

 1987年11月24日の晩、図書館に事件が起きた。国家秘密警察シュタージの襲撃が入り、環境図書館のメンバーの何人かが拘留され、印刷機も押収された。当時はシュタージの非公式協力員が職場や家庭などいたるところに存在し相互監視が行われていた。これに対し、教会組織を始め、ペトラ・ケリーやゲルト・バスティアンなど西ドイツの緑の党党員からも東ドイツの指導者ホーネッカー宛に抗議文が出されメンバーは無罪とされた。この人びとの連携した反対運動は西側のメディアでも伝えられ、かえってドイツ全体にこうした活動の存在を知らしめることとなった。ベルリンに続けと、その後、グライフスヴァルト、シュトラールズント、ドレスデン、イェナ、ハレなど各地で環境図書館が設立され、東ドイツ社会に大きなうねりを生み出した。

 その後、ベルリンの環境図書館のメンバーは政党を目指すグループとネットワークを目指すグループとに分かれてゆき、壁崩壊後に環境図書館はその存在意義を失った。解体後の蔵書は今のグリューネ・リーガの環境図書館に所蔵されている。


旧東ドイツ地域のこれから

 グリューネ・リーガは壁崩壊直後の1989年11月に設立された。創設者の一人であり現在は代表理事のクラウス・シュリューター氏は、「統一後には東ドイツにはなかった新たな問題が浮上した」と言う。

 シュリューター氏はロストック近郊のバルト海沿いの保養地バード・ドーベランの農家で育ち、自然保護や都市生態学に携わるようになった。環境図書館のグループで中心的に活動し、グリューネ・リーガを設立した後は、民主化の流れに乗って人民議会から無任所大臣に任命され、ドイツ統一間際のまさにすべりこみで東ドイツ初の国立公園を実現させた人でもある。

 「排ガス規制、河川の保全、環境情報へのアクセスの面では東ドイツ当時の目標を達成した」と言う。シュリューター氏が最も問題視しているのは、大量消費社会への移行、そして車の交通量の爆発的増加である。東ドイツでは自家用車を手に入れるまでは7年も8年も待機しなければならず「1家に1台が当たり前」という世界ではなかった。西の交通量を実際に目にして驚いたという。遺伝子組み換え作物や原子力発電所(旧東ドイツ地域ではすでにすべて閉鎖)などの新たな問題、さらにはグローバルに複雑に絡み合った問題に直面することにもなった。

 環境問題に限らず統一後の社会の変化は大きい。東西経済格差や西側への深刻な人口流出の問題を抱えながら、ドイツは持続可能な未来をこの先どのように描いてゆくのだろうか。社会の変革を促し、その変化に対応してきたグリューネ・リーガのようなネットワークの存在が注目される。

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by yumikov | 2010-07-26 19:36 | 環境のこと

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