ベルリンからローカルな環境政策や草の根NGO・市民活動、サステナブルな暮らしなどをレポート。


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アウトバーンA100計画が白紙撤回に?

ベルリンで延長予定の高速道路A100のこと(1月の投稿「A100を止めろ!」参照)。ここに来て良い兆しが見えてきた。

DIE LINKEが土曜日にこの計画を拒否する姿勢を明らかにした。現在のベルリン州政府はSPD(社会民主党)+DIE LINKE(左派党)の連立政権(=通称、赤赤連合)で、A100の延長は連立協定に盛り込まれているが、左派党はこれを取り消す意向。カトリン・ロンプシャー健康・環境・消費者保護相(DIE LINKE)も、「A100の延長が交通渋滞の緩和に役立つよりむしろ渋滞を引き起こす原因になる」と判断。

週末にトレプトウパークに行った際に、そういえばもうノイケルンでの建設が進められているのだろうか・・・と頭をかすめたところだった。A100で私が一番気になるのは、トレプトウパーク周辺の空気の質の悪化と交通渋滞。特にこれからの暖かい季節には、涼を求めてこのシュプレー川の岸辺にある広大な公園に集まってくる市民は増える。今だって公園を分断する道路から車の音が聞こえてきて、だだっぴろい芝生に寝転がってみても、残念ながら静けさに身を置くことはできない。さらにアウトバーンが走るとなれば・・・。(写真は橋の上からトレプトウ公園を望む。2009年夏)
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しかも、このA100は環境ゾーンに隣接して建設される予定。すでに車が走っているところでは、本来なら環境ゾーンの内側に位置する地点も、環境ゾーンから除外されている。アウトバーンがあっては浮遊粒子状物質が減らせるはずがないから、意図的に除外しているとしか思えないけれど、結局環境ゾーンと隣り合わせでアウトバーンを作るなら効果はまったく出ないと思ってよいと思う。

というわけで、無事にSPDとの話し合いが済んで建築が完全にストップされるといいのだけれど。

ベルリン州政府はトラムの延長を計画しているが、予算が無く、これまで実現していない。A100の予算の大部分は連邦からの縛りのあるお金だが、充てるはずであった州の予算だけでも、トラムや歩道&自転車道の整備にまわしてほしいと切に思う。
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by yumikov | 2010-04-30 04:14 | 環境のこと

野外博物館ドメーネ・ダーレム 

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案山子はドイツ語ではフォーゲルショイヒェ(Vogelscheuche)と言うのだそう。晴天の下、農と食をテーマとした野外博物館ドメーネ・ダーレムに行ってみた。

ダーレムと言えばベルリン中心部の南西にある郊外で、ヴィラが立ち並ぶ高級住宅地。電車で30分も行っただけなのにまた違った風景。地下鉄の駅を降りた時点で空気の質が違うのに気がつく。

ここドメーネ・ダーレムは、ベルリンに数多くあった都市農場の最後の砦だったのだそう。他の農場がつぶされて宅地化される中、ここダーレムの農場だけは残そうと市民が立ち上がって現在の野外博物館に至ったという、民主主義の象徴でもある。ドメーネとは「国有地」「領地」「公営の農地」などの意。

ここには有機栽培のBioland認証農場があって、ニワトリや羊などの家畜も飼育されている。田舎生まれの私にはそんなに広大な農地にも映らないし、ここだけが他の田舎から切り取って持ってこられたみたいでなんだか違和感があった。それでも栽培されている野菜などを見るのは楽しい。イチゴの畝の間にタマネギのようなものが植えられているのが目についた。相性がいいのかな?
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広場の店ではオーガニックのハーブの苗や種を販売していたので、いくつかベランダ用に買ってみた。先日Biolandの種を注文したばかりだったけれど、品揃えが豊富なのでまた利用したい。土曜にはここの農産物を販売するエコマーケットが開かれているそう。

こうした取り組みが評価されて、ドメーネ・ダーレムはESDの10年のドイツ公認プロジェクトに認定されてもいる。

ところで、野外博物館に入ってすぐの広場にスタンドがたくさん出ていてお祭りでもあるのかと思ったら、今日は「第8回ベルリン焼きソーセージ杯」なるコンテストの日なのだった。妙に賑わっていてどこもかしこもお肉ばかりと思ったらなるほどね。

f0157115_59666.gif最初のスタンドでNeulandのマークが気になって覗いてみたら、お姉さんが「ノイラントって何か知ってる?」って訊いてきた。「環境に配慮して飼育された家畜のお肉に対する認証マークでしょう?」と私。エッヘン、知ってますヨ。正確には環境だけでなく動物自体に配慮した飼育方法だけれど。
フリードリヒスハインに住んでることを伝えると、自宅近くのNeuland肉を取扱うお肉屋さんを紹介してくれて、さらにはNeuland肉のケバブの店まで教えてくれた。う〜ん、エコケバブねぇ。。。とにかく、このNeulandのマークはお肉屋さんやレストランの看板にもよく使われているので、環境にやさしく質の良いお肉を買いたい時の目印にするとよいでしょう。

コンテストでは、チリ・レモンソーセージにチリ・コン・カルネソーセージ、行者にんにくソーセージ、バーベキューソーセージetc、どれもこれも試食させてくれた。極めつけはラベンダーソーセージ。香りも味も確かにラベンダー。。。
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by yumikov | 2010-04-26 04:55 | 環境のこと

10万人の人間の鎖

事件発生で色々と振り回されてた今日この頃。
昼下がりにラムスブロイのヴァイツェンを飲んだらちょっとすっきりした。やっぱり投げやりになっちゃいけないなと思わせてくれる美味しいビールと友よ、アリガトウ。

さて、今日はいよいよ全国規模の大きな反原発デモが行われた。
明後日4月26日はチェルノブイリ原発事故の24年後。

ドイツ各地からかけつけた10万人以上の人々でブルンスビュッテルからクリュンメルまでを結び、127キロメートルの道のりを人間の鎖でつなぐことに成功!平和でお祭りのようなデモだった、とTagesschauも報じている。
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(写真出典:Reuters)

10万人の人が集まるというのはモノスゴイこと。それほど多くの国民が脱原発の先送りに問題意識を持っているということだ。今回の人間の鎖は、1983年にNATOの軍備増強に反対した市民がシュトゥットガルトとノイウルムの間で作られた以来の規模だという。

こないだ日本に帰った際に古本屋で見つけた本『ドイツの森番たち』。テーマは森と思いきや、予想に反して原発についての本だった。原発の本質的な問題がドイツと日本を比べてわかりやすく書かれているだけでなく、それぞれの立場の人が生の言葉で語っていて、橋口譲二さんの写真がその地に誘ってくれるので、なんだか旅行記や物語を読み進めているようにあっという間に読んでしまった。

この本の中で広瀬隆さんはドイツの世論調査から民意を分析している。この世論調査は1993年に雑誌シュピーゲル誌が行ったものだが、賛成でも積極的な推進派なのか、現状の電力維持ゆえの原発賛成なのか、反対でも15年以内に廃止なのか、即時全面廃止なのか、と分けていて、本当の原発推進派は当時で既に9%しかいなかったことを指摘している。
この世論調査から17年後の今回のデモは、原発を廃止することをやめるのに反対という意味での反対。そのためのデモにまで参加する人が10万人以上。やっぱりすごい数だと思う。

人間の鎖の難しいところは、まんべんなく各所で人が必要なところだと言う。そのため、ベルリンやハンブルクなど大きな都市からは特別列車が出て、ドイツ各地から240本のバスが走り、124ヶ所のポイントに人を集めた。これによって住民の少ないシュレスヴィヒ=ホルシュタイン州でも無事に鎖をつなげることができたというから、オーガナイズ側の手腕には感心する。各都市で行われた景気づけデモの失敗も生かされているのだろう。(ベルリンのデモでもメガフォンが1個しかなくて、自転車でお兄さんが駆け回っていたし・・・)

こんな楽しそうなデモ。
やっぱり子どもを置いてでも連れてでも出かければよかったかな。
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by yumikov | 2010-04-25 05:00 | 環境のこと

原発の稼働延長反対デモ

日本から戻るとドイツにはすっかり春が来ていた。今日は曇っていると思えばパラッと雨が降ったり、カラッと晴れれば雹が落ちて、不思議な天気だった。早く安定して暖かい時期になって欲しいものだ。

久しぶりに庭に行って、仲間と庭開き。今後の畑作りの簡単な計画もできた。いない間に仲間がだいぶ耕しておいてくれたので助かる。冬がくる前にご近所さんにもらったカレンデュラの種が落ちてたくさん芽を出していたので、雑草を取ってすっきりさせてきた。
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さて、4月24日に北ドイツで大きな反原発デモが控えている。原発稼働延長を阻止するのが目的。その景気づけにと、ドイツ各地の街では人間の鎖のアクションが行われる。それが今日ベルリンを皮切りにスタートした。

現場についた途端に、横断幕を持つフローリアンに出くわした。庭を一緒にやってる仲間だけれど、脱原発の対市民キャンペーンを仕事としているので、今日は来られなくてもしかたない。
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今回のデモでは、それぞれドイツの4大電力会社のVattenfallの本社からRWEの本部までの道のりを人々がタスキのような紐を持ってつないだ。この黄色と黒の紐は2ユーロ50セントの寄付で参加者が任意で購入。距離からして1万人が必要とされていたけれど、マイムマイムのような横歩きで無事に終点のフリードリヒシュトラーセ駅の反対側まで到着。太鼓あり、ベビーカーあり、自転車あり。この子たちの願いも届きますよう。
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by yumikov | 2010-04-11 04:38 | 環境のこと

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