ベルリンからローカルな環境政策や草の根NGO・市民活動、サステナブルな暮らしなどをレポート。


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バルト海沿岸を自転車で走る

先週末のことですが、大学での集中講義が終わってから3日間自転車で旅してきました。
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(写真出典: ATKIS® DTK200-V, © Bundesamt für Kartographie und Geodäsie 2004、VeloTouringが加工したものを加工)
バルト海沿岸長距離自転車道
●今回のルート ロストック→レーリック→ペル島→ヴィスマール


昼下がりにロストックをスタート。
バルト海沿岸長距離自転車道と名のついたルートは海岸沿いの防風林の中の自転車道で、ところどころ浜辺に出られるように整備されています。ちょうど1年前にG8サミットで阿部元首相も訪れたハイリゲンダムを過ぎると、今時期はあたりは一面菜の花畑で黄色。♪菜の花畑に入日薄れ、見渡す山の端霞深し♪(←知ってます?)です。あたりには茅葺き屋根のお家も残っています。
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順調に初日の目的地レーリック(Relik)に到着。ここの地形は潟になっていて、海も浅瀬で波が穏やか。魚を食べ、海岸で落日を眺めることができました。

レーリックを出発してすぐに古いお墓が残っている場所を発見。ライ麦畑の真ん中にぽつんぽつんと2箇所。ちょうど説明札を立てているおじさんがいて、青銅時代のものだと教えてくれました。途中、風車の粉引き小屋にも寄りました。
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そして、この旅のハイライト、ペル(Poel)島という島に上陸。私にとってはドイツ初の島上陸!菜の花農産物の産地販売があり、菜種油と蜂蜜を購入しました。頭の中はこれらの菜の花はバイオ燃料政策で最近普及したのではないか?と走りながら考えていましたが、観賞用・食用と以前から名物になっているようです。お昼はさっそく黒パンに蜂蜜。島には馬や牛や羊が、なぜか北の海岸には白鳥がいました。本土側の一角が野鳥のための自然保護区域に指定されて、ミヤコドリ(Austernfischer)、アカアシシギ(Rotschenkel)、ハジロコチドリ(Sandregenpfeifer)といった野鳥の生息場所として保護されています。
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ヴィスマール(Wismar)はロストックやハンブルクなどと並ぶハンザ都市。大学もある街ですが、平日の夜には飲食店もほとんど閉まっていてとても静かでした。スパークリングワインの歴史あるケラーを訪ね由来を聞いたり試飲させてもらったり、船上の屋台で新鮮な魚を楽しみました。
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自転車用の地図には、舗装道、走りやすい道、自転車専用道のない道、などの表記があってとても便利。「バルト海沿岸長距離自転車道」という標識もあちこちにあるので迷うこともありません。なんといっても自転車を電車で運べるというのが便利便利。
蚤の市で50ユーロだった自転車もがんばってくれています。
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by yumikov | 2008-05-24 07:51 | 環境のこと

校庭のエコロジー改造とドイツのESD

今日5月22日は生物多様性の日
環境教育・ESDのパイオニア阿部治氏と川嶋直氏がベルリンの学校の校庭のエコロジー改造プロジェクトを視察されるということで同行してきました。

Grün macht Schule 
というこのプロジェクトへはベルリンの学校約900校のうちのべ600校ほどが参加しています。
日本では"緑が学校をつくる"プロジェクトとして紹介されていますが、「Schule machen」という慣用句には「模範となる、手本とされる」という意味もあるそうで、"緑広がる"プロジェクトとか、Grünをエコロジーの意で取ると"エコロジーを学校に"プロジェクトとでもなりましょうか。
昨年講演で来日されたGrün macht Schuleの代表オルトルート・クールさんの案内で、それぞれ特色のある学校3校を見学しました。

f0157115_4351514.jpgクロイツベルク地区の小学校では、改造が終わった中庭の落成式のセレモニーとして、プロジェクトに関わった行政担当者や景観プランナー、建築基礎担当者、子どもたちとの植樹に参加させてもらいました。

移民の多いクロイツベルクですが、8~9割がたトルコ移民の子どもたちということで、教員が「ドイツ語で喋って!」と注意しなければならないほどでびっくり。言葉だけではなく家庭の問題も抱える子どもたちも少なくないそうですが、子どもたちが主体となった校庭のエコロジー改造はよい影響を与えているそうです。

f0157115_4372568.jpg学校のESDを推進するためのプログラムTransfer21に参加しているシュテークリッツのギムナジウムでは、マックスとパスカルという生徒が案内してくれました。

ボールが飛び出さないように改造中の校庭や、緑のカーテン、生物の授業を中心に作っているハーブや野菜の畑、コンポスト、廃木を運んできて作ったビオトープ、雨水を集めて貯まるようにしたビオトープ、虫のためのビオトープなどなど。
この学校は既に3回環境学校の認定を受けています。

なお、この学校には小さなカフェテリアがあるのですが規模が小さすぎるため、隣の市の所有地に大きな設備を作るよう生徒や保護者が要請しているそう。そのため今日なんとストがあり、登校する生徒が少なかったとのこと!

f0157115_439143.jpg最後に訪れたシュテークリッツの小学校の校庭は、子どもたちの願いを集めて作った多様な庭。

庭の中心には岩や大きな石からなる小川が流れています。子どもたちはポンプで水をくみ出し小川に水を流して遊びます。敷地はどこもアスファルト化されてなく起伏のある土や芝生でできており、オアシスと名づけられた緑地や、ピザやケーキが焼けるかまど、大きな石のモニュメント、ハーブガーデンなどに混じって、体育の教員が運動のメニューを専門家と相談して作った遊具などが並んでいます。
訪れた放課後時には、学童保育の子どもたちがたくさん遊びまわっていました。校長先生が強調していたのは、5年前にこの校庭ができてから明らかに事故が減ったということ。以前のまっ平らの校庭だった時よりも、子どもたちは自分で気をつけるようになり、ケンカをしたりすることも格段に減っているでそうです。

この小学校は、校庭の敷地内に浄水設備(近隣の高速道路から出る排水を城下する)を設置するために市から補償金を受けることができたそうで、ラッキーだったんですね。

夕方にはTransfer21のコーディネート事務局を訪れ、ベルリン州のプロジェクトリーダーの方からドイツの学校におけるESDの概要(BLKプログラム21、Transfer21、ヨーロッパの環境スクール)をうかがい、日本の状況の簡単な紹介と意見交換をしました。

ドイツはどうも、ESD=学校。

ヒアリング担当者の業務内容のせいもあるでしょうが、ほとんど学校教育が中心になってるような印象を受けました。学校が中心となって企業や地域と連帯するような事例ばかりで、日本のNGOや地方自治体が主体となった地域の活性化のような例はないのかと尋ねても、どうもうまく機能していないというのが正直なところのようです。

学校の環境教育や持続可能な発展のための教育ESDのコンセプト作りや制度では進んでいると思われているドイツですが、日本は日本流で学校制度にきっちりと組み込まないかたちで推し進めていってもよいかもしれないな、というのが私の印象です。
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by yumikov | 2008-05-23 06:15 | 環境のこと

5月のクラインガルテン

今日の夕方、合間を縫ってクラインガルテンに行ってきました。
というのもラディッシュの芽がたくさん出てきていて間引きをしたかったから。

が、着いたときに鍵を持っていないことに気づき・・・。
垣根の外から「あぁ、ラディッシュが混んでる」「あ、さやえんどうが芽を出した」「温室が汗かいてる」と覗くことしかできませんでした。

ということで、写真は2週間ほど前の様子。
現在の畑には、イチゴ、じゃがいも、たまねぎ、かぼちゃ、さやえんどう、かぶ、みつば、ズッキーニ、ラディッシュ、トマト。そして、サルビア、ローズマリー、オレガノ、ミント、パセリ、せいようやまはっか(Zitronenmelisse)などの各種ハーブが植わっています。あとは、リンゴと洋ナシとすぐり(Johanisbeer)とマルメロ(quitte)の木。ジャム作りも楽しみ!
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f0157115_6525046.jpgイゾルデ、ゾフィア、フィリックス、ホルガー、ダニー、ともこさん、Cさん、コードと、メンバーも増えて頼もしい。
お隣さんとも顔を合わせることが増えて、この1ヶ月で急ににぎやかになってきました。半裸で芝刈りをするおじさんや、早くもバーベキューをする人たちも。
私たちも収穫が楽しみ。最初の収穫は救出したイチゴになるだろうか・・・?


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by yumikov | 2008-05-22 07:14 | ベルリン生活のこと

ボブ・ディラン×マーク・エドワーズ 『Hard rain』

Planet Diversityのある晩に上映されたスライドショー。
ボブ・ディランの曲『A Hard Rain's A-Gonna Fall』にマーク・エドワーズという写真家が40年かけて写真をつけたものだそうです。

森林伐採、砂漠、開発、貧困――。世界中の人間と自然の映像そして音楽に魂を揺さぶられました。
あの場でたくさんの国の人たちと分かち合えてよかった。
だから、少しでも多くの人に見てほしいと思います。

言葉を介さなくてもいい。音楽にも写真にも人を動かす力がある。
魂が込められてさえいれば。

Hard rain project

日本語ではこちらに少し紹介されています。

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by yumikov | 2008-05-21 23:34 | 環境のこと

バイオ燃料が飢餓を生む

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写真は、クラインガルテンを一緒にやっているダニーが持ってきたランチョンマット。ナイフの代わりに給油用の取っ手(なんという名前?)が並べられ、お皿の上のとうもろこしには真っ黒なガソリンがどろっとかかっています。「バイオ燃料ブームが途上国の飢餓が深刻化させている」ことをアピールしているのです。

厚紙でできたこのランチョンマットの裏面には、詳しい説明とガブリエル環境大臣宛てのはがきになっています。これは南北問題に取り組むINKOTAネットワークというNGOが行っているキャンペーンで、ガソリンへのバイオ燃料の強制混合をやめることを要請し、バイオ燃料が気候変動対策としては役に立たないことをアピールしています。

ドイツ政府は先月、ガソリンへのバイオエタノール混合率を強制的に10パーセントに引き上げる計画E10の導入を中止すると発表しましたが、バイオ燃料戦略自体はまだ残っています。(「ドイツ発、輸送用バイオ燃料」のブログで詳しい情報が得られます)

このINKOTAネットワークも生物多様性会議の会議場の前でデモをしていました。
「アグロ燃料(バイオ燃料)という狂気の沙汰を止めるための非常ブレーキをひいてください。」

今日のPlanet Diversityでも、インドネシアやバングラデシュ、タンザニアなど各国の農家の方から報告がありましたが、口に上がるのは緑の革命モンサント社、そしてバイオ燃料のことです。
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”Biosprit macht Hunger バイオ燃料が飢餓を生む ”


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by yumikov | 2008-05-15 00:49 | 環境のこと

生物多様性についてのデモとフェスティバル@ボン

昨日早朝よりボンに来ています。
既にこのブログで何回か書きましたが、生物多様性についての会議に合わせて行われる食と農業の未来について話し合うPlanet Diversityという集まりに参加するためです。

f0157115_0111194.jpgボンはベルリンからはなかなか遠いのですが、BUNDjugend(FoEドイツ青年部)が月曜のデモに合わせてバスを走らせるというので、一緒に乗ってきました。こうして「野菜出荷トラック」という企画のデモツアー参加用バスで日曜の深夜にベルリンを出て、朝到着。(右写真は、トマトやにんじんなど野菜になったFoEドイツ青年部のメンバー)



デモというと日本ではどうしても「過激なひとたちの集まり」のように見られてしまいますが、こちらでは「市民の意思表示のあたりまえの表現方法」です。
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デモの前後にはステージで音楽などプログラムがあり、世界各地から集まった遺伝子組み換え作物反対の団体や、オーガニック食材や衣類品のお店が出ていて、本当に楽しいお祭りでした。
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ヨーロッパのFoEが結集!


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by yumikov | 2008-05-14 00:18

東ドイツの歴史を見守ってきた『トレプトウの静けさ』

私たちが借りているクラインガルテンは『トレプトウの静けさ』という名前。
トレプトウ(Treptow)というのはこの地区の名前で、Ruhとは「休息」とか「静けさ」という意味です。

名前とは裏腹に、私たちの庭があるのは典型的なクラインガルテンの立地つまり線路沿いで、さらにここは大通りに面していてあまり静かに休息できるわけでもありません。我が家のほうがよっぽど静か・・・。でも、土地の有効活用という視点からするとうなずけます。

さて、昨日クラインガルテンを耕しているときに1ペニヒ硬貨が掘り出されました。見ればDDR時代のもの。クラインガルテン『トレプトウの静けさ』があるのは、旧東ドイツだった場所なのです。(下記地図参照。トレプトウ公園のはす向かい)
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現在ドイツの通貨はユーロですが、1999年まではドイツマルク(1マルク=10ペニヒ)、1990年までは東ドイツでは通称オストマルク(Ostmark)と呼ばれる通貨を使っていたのでした。

Mark der DDRという名称で使われ出したのが1968年だそうですから、発掘されたこの1ペニヒ硬貨は一番最初のオストマルクだったのです!この硬貨を庭に落とした(もしくは埋めた)当時の庭の所有者は、統一のドイツマルクどころかユーロといったヨーロッパで統一の通貨を使うようになるなんて想像もできなかったことでしょう。
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はす向かいのトレプトウ公園(Treptower Park)には、旧ソ連軍の戦没者のための巨大な慰霊碑がそびえているし、このあたりはぐんと「東ドイツ」を想像させます。クラインガルテン『トレプトウの静けさ』は、戦後はきっと食糧生産の補助のために使われたのでしょうし、ベルリンの壁時代にはぎりぎりのところに壁が作られました(地図上の赤レンガで示されているのが壁。実際は赤レンガではなかったけど)。立ちはだかる壁を眺めながら私たちと同じように人々が作物を育てたりしてたのか(当時は実際は使えたのかしら??)と思うと、ちょっと不思議な気分です。
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by yumikov | 2008-05-11 20:36 | ベルリン生活のこと

ことばで伝えるということ、定義すること

来週いよいよ、食と農業の未来を話し合うNGOの会合Planet Diversityがボンで始まります!フライヤーのボランティア翻訳を引き受けていたところ、ウェブサイトに協力者として名前を記載してくれました。NGOの仕事にはボランティアさんがつきもの。彼らの労をどうやってねぎらうかはそのNGOの力量次第。彼らの気配りとコーディネート能力には頭が下がりました。
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訳した日本語のフライヤーはこちらでダウンロードできるので、どんな集まりなのかぜひ見てみてください!

先月は、会員になっている翻訳者ネットワークのコンテストにトライしたり、仕事や勉強以外でもことばと多く向き合っていました。
翻訳という作業は面白くも、実に難しい。特に、環境分野の原書を読み出してからは訳書がかえって読みにくく感じられて、これから翻訳に少なからず関わっていく身としては、本当に丁寧に、書き手の意図を汲んでそれを壊さぬよう、しかも読み手がよくイメージを再構築できるように引き渡さなければいけないなぁと思っています。

大学のほうでも、「持続可能性(サステナビリティ)とは・・・」「公平性とは・・・」「プロジェクトマネジメントとは・・・」、定義づけることがとっても重要で、すべては言葉の説明から。「定義できる=正しく理解している、きちんと身についた」と言ってよいほど。

最初は「ドイツ人ってどうしてなんでもかんでも定義づけたがるんだろう?」と思っていましたが(笑)、Japan for Sustainabilityの枝廣淳子さんが持続可能性の定義について同じようなことを書かれているのを先日読んで、やはりそうかと納得しました。

日本人は概してそういった「定義づけ」というものは苦手というか、「あ、うん」の呼吸とか「行間を読む」ことが重んじられているから「エコってなんか大事だよね」となったりしているように思います。

私も心の中では、「言葉なしでも伝わったらいいのに」「自分にとってあたりまえのことが何故あたりまえでない社会なのだろう」と思ったりしますが、これだけひとつの社会で生きる人間が増えて、しかも地球規模でいろんな文化を持つ人、いろんな暮らし方の人どうしが関わるようになっては、何を社会で大切にするかを決めて言葉で定義するのも必要なことなのでしょう。

通訳や翻訳を通じて環境問題に取り組む枝廣淳子さんや、ドイツ語翻訳を中心に平和問題などに取り組む池田香代子さんは、ことばを通じて問題に立ち向かう人として私の目標です。
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by yumikov | 2008-05-09 19:18 | 環境のこと

『若手専門家による地球温暖化対策審議会』

友人の川嶋悟一氏が座長をつとめる『若手専門家による地球温暖化対策審議会』(通称、若手審)が、現在パブコメを募集中です。

若手審では、各分野の若手専門家が自主的に集まって温暖化問題の対策を話し合い、提言を行っています。彼らの中間報告書は、持続可能な社会を実現するための希望に満ちたエールです!ぜひ読んで勇気をもらいましょう。同世代ががんばっているのを見るとこちらまで活力が沸いてきちゃいますし、それが彼らの目指すことのひとつでしょうから。

パブコメは明日金曜の17時(日本時間)まで。
審議会の詳細と報告書のダウンロードはこちら
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by yumikov | 2008-05-08 21:07 | 環境のこと

Unsere Erde ドキュメンタリーフィルム 『アース』

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アース』というドキュメンタリー映画はご存知ですか?ベルリンフィルの壮大な音楽にのせて、地球の大自然の美しさや厳しさ、そこに生きる動植物のたくましさやはかなさを映し出した映画です。

ドイツは今月開催の生物多様性会議のホスト国ということもあり、生物多様性を盛り上げよう!と関連イベントがたくさん開かれています。特にこの映画の上映には力を入れていて、環境省が児童生徒や教員を無料招待したりしています。

一昨日にはベルリンで無料上映がありました。
会場は満員。中学生らしき子どもたちが半数以上占めていました。

冬眠を終えたホッキョクグマが獲物を捕まえようとするが北極の氷が解け出す時期が早まり・・・、という展開には私の心は動かされませんでしたが、渡り鳥の戦略的なヒマラヤ越え、オアシスを求めて長い旅に出るアフリカゾウ、世界最後の美しい森タイガと絶滅の危ぶまれるアムールヒョウ、南米の色彩豊かでユニークな鳥たち、クジラの迫力あるジャンプ、などなど貴重な映像には目を奪われます。

この日は上映後、気候変動と生物多様性をテーマとしたパネルディスカッションもありました。
気候変動のドイツへの影響から、生物多様性の減少、エコロジカル・フットプリント、発電、資源の分配の問題、排出権取引、環境コスト、消費行動、交通、オゾンとフロン、種子バンク、バングラデシュの緑の革命の功罪にまで及びました。

パネラーは、
フンボルト大学教授でありベルリン気候保全審議会のメンバーでもあるエントリッヒャー氏
ポツダム気候影響研究所(PIK)よりフォーラント氏
ドイツ環境自然保護連盟(BUND)自然コーディネート担当のハイデッケ氏

「ベルリンへの影響は?」「私たちにできることは?」「温暖化は止められるの?ゆっくり進むようにできるだけ?」子どもらしい質問もあれば、
「いつも環境のことばっかり考えてられない」「車使うなっていうけどそうもいかない」「冬にイチゴ買うなって言っても安く売るのが悪い。政治に責任があるんじゃないの?」ドイツの子どもは批判的な目が養われていますね。

エントリッヒャー氏は、「気候変動のどのシナリオを進むかが問題」
フォーラント氏は、「中欧では影響が見えにくいが、適応対策を進めることの重要さ」を強調。
子どもたちから槍玉にあげられたハイデッケ氏(元ザクセン=アンハルト州環境省)は、「多様性を守るために動物園に集めたってしょうがない」「年に3度もマヨルカ島に飛ぶようなライフスタイルは考え直すべき」「なぜ農業国が工業国から食糧を買わなければならないのか?なぜ貧困に陥っているのか?途上国への責任は私たちにある。グローバルな視点を!」

パネルディスカッションとしては物足りない内容でしたが、ドイツの子どもたちの物怖じしない態度を垣間見ることができて面白かったです。


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by yumikov | 2008-05-02 20:24 | 環境のこと

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