ベルリンからローカルな環境政策や草の根NGO・市民活動、サステナブルな暮らしなどをレポート。


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【番外編】 屋久島紀行その2 樹上更新

屋久島に行く前にたまたま友人から借りて、幸田文の『木』という本を読みました。彼女が色々な木のことを短く美しい描写で書いたものですが、その中で最初に出てきたのが、えぞ松の倒木更新をどうしてもみたくて富良野まで行くという話でした。
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島の森の中を歩いてみて、この話を「あっ」と思い出しました。
樹種こそ杉ですが、切られた杉の株の上、倒木の上、いろんなところから芽吹いています。
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杉の株の上に同じ太さの杉がもう一本、ヤマグルマやナナカマドなど6種の木が育っている杉も。
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右下のヒメシャラが倒木にのしかかる風情にも凄まじさを感じます。木々の壮絶な生存争いがそこにあると思うと、のんべんだらりと悠長に暮らしてるのが申し訳なくなり身が引き締まる思いがします。

やはり一度は縄文杉を見たいと思ってやってきた屋久島ですが、目を見張るのは張り巡らされた根のなまめかしい美しさに、敷きつめられた苔の美しさ。たくさんのものに魅せられました。

樹上更新。古い木が「どうぞ」と言って新しい世代に命をつないでいるようにも思えます。
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by yumikov | 2008-02-29 05:19 | 環境のこと

市民予算(BürgerInnenhaushalt)のその後

前回の記事でご紹介した②段階の集まりが一昨日の晩にあったので出かけてきました。場所は近所の学校の玄関ホール。

このフリードリヒスハイン・クロイツベルク地区はさらに8つの区域(Berzirksregion)に分けられます。私の住むⅤ区域の住民数は6月時点で21,182人。私の故郷と同じくらいだと思うとびっくりですが、他の区域と比べると随分少ないです。

この日のプログラムは、2009年の予算に対する市民の提案をその場で集め、それについてディスカッションした後、この区域を代表する10の意見を決めるというもの。「え!この場で?」と思いましたが、事前にFAXや郵便、メールでも受け付けていたそうです。

各区域から集めた合計80の提案は各区域からの代表者による会議にかけられ、実際にどの提案を実施するか否かが決まります。

分野別に、教育からスポーツ、図書館、シニア、交通、緑地、経済など、役所から12の担当課の人々が即席窓口を設置。市民とその場で意見交換が行われました。
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写真© Bezirksamt Friedrichshain-Kreuzberg

交通担当窓口で、以前から気になっている昼間にも点灯しっぱなしの街灯の話をしたところ、街灯は区ではなくベルリン市が管轄なのだそう。そっか、市に言わないといけないのか。
他には、整備が必要な自転車道自転車道をふさいでいる違法駐車の問題などを話すと、実際に地図を出して、この道は自転車道の整備の予定が決まっていて、ここは整備を進めている、などと説明してくれました。

f0157115_1994627.jpg投票は一人6ポイントずつ。出された提案には、あまりに具体性に欠けるものや個人的過ぎるもの、?という内容のものなどもありましたが、ご近所さんがどんな要望を抱えているのかが少し垣間見えて興味深かった。

この日集まったのはざっと60人くらい。やはり(?)圧倒的にシニアが多く、20~30歳代は2~3人ほど。次回は周りにも声をかけないと。
にぎやかな商業区域なのか、学校が集まる場所なのか、他の区域の議事録などを読むとなかなか地域の特性も出ていて、自分の住む街をもっと知るきっかけにもなります。

行政担当者も「初めてのことなのでこちらも手探りで・・・」というように、進め方には疑問もありましたが、市民の有志のネットワークを作ろうとしている人もいて今後の展開も楽しみです。

次回は、出された提案の詳しい内容区の懐状況をご紹介しようと思います。

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by yumikov | 2008-02-27 19:11 | ベルリン生活のこと

【番外編】 屋久島紀行その1 妖怪げじべえに会う

「ギーコーギーコー」闇夜に響くのこぎりの音。

その昔、島の人は山の木を切るときにはお供えをして拝んでから切っていたそうです。それがエネルギー源として木炭の需要が増えて炭焼きが盛んになると、集落の人たちも国有林を払い下げて森をどんどん切ってゆきました。

夜に炭を焼いていると、木を切り倒す音が山に響き渡ってきます。大木がまるで炭窯にいる人々目がけて倒れかかってくるよう。島の人はこれをげじべえの仕返しと考えました。

今でもげじべえは人間の行動を見ています。

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このようなことが千尋(せんぴろ)の滝のところの立て札に書かれていました。
屋久島の山には色々な妖怪がいるそうですが、げじべえはその妖怪のひとつで、大木や老木に住んでいると言われます。
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(2月の白谷雲水峡)

縄文杉を見に行った後の下山途中、屋久杉について悪い冗談を言った直後に根に足をとられました。これはもしやげじべえ??
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ドイツ人は森が好きな国民と言われています。
雪だろうが赤ちゃん連れだろうが、お構いなしで森に散歩にいきます。

しかしさかのぼってみれば、中世のドイツでは暖房用の薪としてかなりの森を切り倒しました。そのため、今残っている森の多くは19世紀に植林した人工林です。ブナなどの落葉広葉樹林も混じる豊かな森が、今はほぼ針葉樹となり多様性は失われました。ドイツにもげじべえのような妖怪がいて、こらしめてあげたらよかったかもしれません。

なお、19世紀なって待ち受けたのが「森の死(Waldsterben)」とよばれる立ち枯れ。これは工業化が進み、大気汚染が引き起こした酸性雨の被害です。この森林破壊から立ち直るために国民が立ち上がったのがドイツの環境保護運動の起こりとも言われています。現在も健康な状態の木は全体の3割にも満たず、乾燥や地下水の水位の沈下による問題も指摘されているそうです。

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by yumikov | 2008-02-24 22:31 | 環境のこと

小さな庭クラインガルテン

一時帰国で4週間もご無沙汰してしまいました。
昨晩ベルリンに戻ったところ、クラインガルテンの空きが見つかったとのしらせ。今朝さっそく見学に行ってきました。仲間何人かで、野菜作りをしたいねと以前から話していたのです。

クラインガルテン(Kleingarten)とはドイツ語で小さな庭。都市生活者向けに貸し出しをしている土地、いわゆる市民農園です。区画分けされた土地が数十箇所並び、手入れの行き届いた庭、冬場はお休みの様子の庭と様々です。

見せていただいた庭は現在の借主がしばらく放置しており、畑だったところは草が覆っていました。でもミントやセージ、ラベンダーなどのハーブはまだ健在。どんな土だろうと土を触ってみても、凍っていてよくわからず。でもクラインガルテンでは農薬や殺虫剤の使用は通常禁止されていて、肥料は有機肥料、除草剤も極力抑えるようにという規定があるので、今日は確認できなかったけれど大丈夫だと思ってます。
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借りるには、年間300ユーロの賃料が必要です(借地代、水道代、管理費、保険代を含む)。あとは小屋や道具などを買い取る代金。でもこれは自分たちが引き払う際に売ることもできるし、自分たちの好きなように内装なども変えられるので、高い買い物ではないと思います。
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このクラインガルテンの制度は19世紀中ごろから始まり、都市生活者の庭代わりや菜園など、土と親しむ場所として機能してきました。これは第二次大戦後には食糧供給のためや住居としても使われていたそうです。

もともとシュレーバーさんというお医者さんが都市生活者の健康を懸念して設置を提唱したため、当初はシュレーバーガルテンという名前で呼ばれていました。今やクラインガルテン法という法律で、各都市にクラインガルテンの設置が義務づけられているというからたいしたものです。

庭にはりんごとプラムの木が1本ずつ。これらはそのまま残るので嬉しい限り。
契約にはまだ少しかかりそうですが、今から何を栽培しようか楽しみです。f0157115_5312938.jpg
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クラインガルテンの情報は、クラインガルテン協会ホームページで。

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by yumikov | 2008-02-17 05:42 | 環境のこと

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