ベルリンからローカルな環境政策や草の根NGO・市民活動、サステナブルな暮らしなどをレポート。


by yumikov

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テーマはやはり「気候変動」?

「持続可能な発展のための教育」の話題から随分と経ってしまいました。

学んだことのエッセンスをブログを読んでくださる方におすそ分けしよう、そしてそのことで自分の頭も整理しようと思っていたのに、気づくと「さわり」の部分からまったく進んでいません。
そう、あまり学問は進んでいないのです。

気づくと1月半ばまであと半月!えらいこっちゃ。
課題の提出期限が迫っています。

今回は、環境法環境経済環境倫理の3つ課題のうち2つを選んで提出。
私が選んだのは環境経済と環境倫理です。

環境経済のテーマは「気候変動」。
環境倫理ではテーマを3つの中から選ぶことができます。
1.不十分な環境アセスメントに起因して絶滅したといわれるタンザニアのキハンシヒキガエルこと。
2.過疎化した村への野生のオオカミの侵入と、地域住民や家畜の被害のこと。
3.海水の水温上昇によるサンゴの死滅が、人為的な気候変動と関連しているかどうか。

うーん、やっぱり③の気候変動かなぁ。でもこれまで立ち入ってない分野も調べてみたいし。
と、悩んでる時期ではないはず。

幸いドイツには正月休みはないので、気合を入れて向き合います!
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前回ロストックの港で見つけた立派な木造の帆船。
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by yumikov | 2007-12-30 07:26 | 大学院のこと

Silvester(ジルベスター)の花火

今年も残すところあと2日。
年の瀬をどのようにお過ごしですか?

ドイツでは、大晦日(ジルベスター)に花火を打ち上げて新年を祝う習慣があります。といっても日本の花火大会のようなものではなく、爆竹やロケット花火を酔いどれた個人が街中で打ち放ち、大騒ぎするというもの。

このジルベスターの花火。
排出されるCO2は2,300トンになるとか!(約1万トンの花火が使用される見込み)
この量は、550人がミュンヘン⇔ニューヨークを飛行機で往復するのに相当するそう。
ちょっとびっくりです。

ところで、自分のフライトによるCO2排出をオフセットするサービスが、ヨーロッパでは数年前から導入されています。

たとえば、
成田⇔ベルリンを往復すると、一人当たり6,500キログラムあたりのCO2を排出することになります。環境に配慮して暮らす人間が1年間に排出する量が3,000キログラムCO2だそうですから、大変な量です。

そこで、CO2を排出して環境に影響を与えた分を帳消しにするために、航空券購入時に環境保全プロジェクト(再生可能エネルギー開発や植林)に寄付をするのです。(寄付額は、例えば成田⇔ベルリンの場合で131ユーロ。)以前、環境シンポジウムを開催する際に海外ゲストをこのしくみで招聘したことがあります。

atmosfairのウェブサイト(英語ページあり)で排出量がチェックできるので、よく利用する便などあれば調べてみてください!そして、できれば活用してみてください。

私も今年ベルリンに飛んだので、この一年で3,250キログラム以上もCO2を排出したことに。さて、その分どうやってオフセットしようかしら・・・と財布をのぞいてみましたが、このところ環境活動に気をとられてお金稼ぎが疎かになってました。。。なので、どうにか自分の行動でオフセットしようと思います!

と、話がちょっとそれましたが、火薬による健康被害も懸念されるジルベスターの花火。
それでも一度は・・・ということで、この目で確かめてきます。
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by yumikov | 2007-12-30 05:51 | 環境のこと

気候政策は議会から

ベルリン中心部で一際目立つガラス張りのドーム屋根。
第二次大戦で半壊した連邦議会議事堂を、ドイツは建て直すより修復して残すことを選びました。

f0157115_0451589.jpgドイツ帝国時代→ナチス時代→ベルリンの壁崩壊と、歴史を見守ってきた議事堂が、東西ドイツ統一後イギリスの建築家ノーマン・フォスターによる設計で生まれ変わりました。議事堂は夜10時まで一般公開されていますが、建物上部にあるガラスのドームからは市内が一望できる上、足元には議会が行われている様子が文字通り覗けるようになっています。建物は空調や通気など環境面でもいろいろと工夫されているのですが、この「市民に開かれたガラス張りの政治」というものが統一ドイツの目指した民主主義を端的に表していると感じざるを得ません。

先日、このドイツ連邦議会を世界初の気候ニュートラルな議会にしようというプロジェクトがスタートしました。
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このプロジェクトを進めているのは、シンクタンクローマクラブの30歳前後の若手有志が2001年に設立したThink Tank30(tt30)(英語ページあり)のドイツローカルイニシアティブです。(他にはスペイン、ブラジル、ポーランドに)

「連邦議会こそが気候政策を推し進める模範となるべき」という主張で、次の6つの点で具体的な提案をしようとしています。

1.建物内の電力のさらなるグリーン電力化、バイオガス
2.事務所のグリーン調達、エネルギーマネージメントによる省エネおよび効率化
3.公務でのフライト利用をなるべく回避(テレフォンカンファレンス等の活用)、航空機使用の際は排出分をオフセット
4.公用車の車種をヨーロッパ自己規制基準に合わせる、レンタサイクルシステム導入
5.食堂の食事は、地元のフェアにトレードされたオーガニックな農産物を
6.やむをえない排出分は、高基準のCDMや省エネプロジェクトでオフセット

各政党の政治家からの支持を集め、3月には請願書を提出する予定になっています。

「気候変動の影響を、今後長期的に、強く受けるのは自分たち若い世代である」との彼らの訴え。ドイツの政治家だけでなく、日本の30歳前後の人たちにも伝えたいです。

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by yumikov | 2007-12-28 01:21 | 環境のこと

Frohe Weihnachten!

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左上より時計回りに: ジャンダルメンマルクト、レゴのツリー、赤の市庁舎、テレビ塔、ブランデンブルク門、中央駅、連邦議会議事堂
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by yumikov | 2007-12-24 00:42 | ベルリン生活のこと

ミッテ地区の環境&クリスマス市

本日は第4アドヴェント(Advent)。
クリスマス前の最後の日曜日。4本目のロウソクに火を灯しました。

アドヴェントの間の週末に、ベルリン・ミッテ地区で環境とクリスマスとテーマにした市場が開かれていると聞き、最終日の昨日行ってきました。
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このマーケットは今年で12回目。
初年度の1996年には、ミッテ地区の環境局から表彰されたそうです。

他のクリスマス市と何が違うかというと、ここで扱う食品は野菜はオーガニック、お肉は大量飼育でないもの。地元に昔からある農産物や、外国からフェアトレードで輸入した雑貨など。
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後になって知りましたが、クリスマス前の市ということでクリスマスプレゼントを意識したラインナップだったそう。オーガニックコットンのニット製品、ハーブやスパイス、自然素材のアクセサリー、フェアトレードの雑貨やチョコレートなどなど。規模は大きくないけれどみどころのある市でした。

グリーン電力会社がブースを出して通常の電力会社からの切り替えを促していたり、エコファンドの宣伝ブース、グリーンピースの署名活動もみられました。このあたりは生活に余裕のある若い層が住むところであり、観光客も多いところ。耳を傾ける人も少なくなかったのではないでしょうか?

クリスマスマーケットには欠かせないグリューワインももちろんありました。
そしてこのグリューワインも一味違います!WWFとのプロジェクトで、収益がブラジルの熱帯雨林での植林活動へと当てられるのだそう。植林する敷地面積がミッテ地区の10倍だそうです。

飲むときはもちろん使い捨て容器ではなく、陶器のマグカップ。デポジット式で3ユーロ上乗せして販売して、返却すると3ユーロ返ってくるしくみです。ポスターと同じかわいいデザインなので記念に持ち帰ってきてしまいました。
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by yumikov | 2007-12-23 08:37 | 環境のこと

どこからやってくる?ドイツのクリスマスツリー

※お詫び:一部情報に誤りがあったため訂正しました。

このところ、市場でクリスマスツリーを購入して家へと運ぶ人や、幹線道路沿いの一角などでツリーが売られているのを目にします。ドイツでは、毎年本物の木を買ってきて自宅に飾りつけるのが伝統です。

この木、どこからくるのかなーと思っていましたが、やはり輸入も多いようです。
本数にして2,300万~2,500万本のクリスマスツリーがドイツで例年販売されるそうですが、約4分の1ほどをヨーロッパ各地から輸入しており、5分の1程度は北欧やアイルランドなどヨーロッパの中でも遠方から運んでいるということです(WWF調査)。

「♪Oh~Tannenbaum~♪」(Tannenbaum=モミ属)と歌われますが、実はツリーとして使われるのはモミではなく、ドイツトウヒ(Fichte、学名:Picea abies)が主流です。地元のモミ、欧州モミ(Weisstanne、学名:abies alba)は、大気汚染による酸性雨や手入れがゆきとどいていないことからドイツで絶滅に瀕している樹種であり、商取引は禁じられているのだそう。

先日南ドイツ新聞にもツリーの木の調達について小さく載りましたが、RobinWoodWWFNABUといった環境団体は、それぞれクリスマスツリーの選択に注意を向け、主に次のことを消費者に呼びかけています。

・地元産のものを!(自然保護、輸送エネルギー消費回避など)
FSC、Naturlandなど認証機関の認証を得たものを!(健康、環境保護、モノカルチャー回避など)
・設置時や飾った後の処理は適切に!(廃棄物発生抑制など)

最近人気が上がっているベイマツはもともと北米の木で、WWFは地元の木を優先して使用すべきと訴えています。
RobinWoodによると、地元の木でも直接森から切り出すのではなく、特別用地(高圧線やガスパイプラインの建設予定地)や経営者の敷地で育てられたものなどが多いのだそう。

f0157115_922129.jpgそんななか、ベルリンの赤の市庁舎前に今月からFSC認証のクリスマスツリーが登場しましたWWFがベルリン州政府に働きかけ、成功したものです。ベルリンの森から運ばれた18メートルのモミの木がそびえています。見た目には何もアピールされていませんが、WWFはウェブサイトで他の地域にもPRしています。

うちにはツリーはないけれど、市場で買ったドイツトウヒを少し飾っています。地元のものだといいのだけれど。

WWF エコロジーなくクリスマスツリーのためのチェックリスト
RobinWood 認証を受けたクリスマスツリーが買えるお店のリスト
NABU
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by yumikov | 2007-12-20 09:08 | 環境のこと

ベルリン市街地で環境ゾーン導入

ベルリンには、東京の山手線のような環状の路線、通称Ringと呼ばれる路線があります。(卵を横にしたような楕円)

調べてみると、Ringは約88 km²、山手線は65 km²。
山手線よりも面積が大きいそう。

2008年1月から、このRingの内側を走る車に規制がかかります。
排ガスのラベルリング制度ができ、環境ゾーンが導入されるためです。
ラベルの種類は赤のラベルの基準以下の車、つまりラベルのない車は(例外を除いて)走ることはできません。ツーリストもラベルなしでは乗り入れ不可。

f0157115_8125389.jpgこの制度の目的は環境と市民の健康の保護。私はどこに行くのにも基本的に自転車ですが、騒音のみならず排ガスのひどさに悩まされることがよくあります。(東京でも自転車通勤をしていましたが、それ以上。)

とはいえ、実質規制対象になるのはベルリン市民所有車で考えると7パーセントの1,200万台のうちの8万4千台。たいしたことありません。

これに対してタクシー会社からは批判も出ています。なぜなら、規制にあわせて新たに装備を追加などする必要があるからです。一方で、ゾーン内への乗り入れができなくなる自家用車も出るので、タクシーの利用が増えるのではという前向きな見方もあります。
また、この規制自体がベルリンでは早々につまづく(取り締まりきれない)のではという向きもあります。

さて、どうなるでしょう?
ベルリンの環境ゾーン
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by yumikov | 2007-12-18 08:14 | 環境のこと

気候に合った服装で

バリ島で開催されていた国連気候会合も今日で閉幕です。
会議が行われてきたヌサドゥア地区は、バリ島でも有数の高級リゾート地。

私は南の島を旅するのが大好きです。
でも、自然を切り開いて開発したリゾートを助長したくないこと、こじんまりとした宿で他の旅行者と出会うのが好きだということ、(どちらかというと貧乏なことも!)から、いつも安宿に泊まることにしています。

しかし、当時ヌサドゥアで働いている友人がいて、リゾート敷地内にある彼らの家に泊めていただきました。2005年の夏、NGOの仕事で恋でへとへとになった私を癒してパワーをくれた場所です。(写真:バリ・ヌサドゥア)
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気候会合に関連して、こんなニュースを読みました。
参加者がバリの伝統的なろうけつ染めバティックを着て会議に臨んでいたということです。クールビズなんて書かれていますが、バリではもともとバティックは公式の場でみにつけるような正式な服装なんですよね。

また、去年の6月の温暖化防止月間に、沖縄県庁の講演で呼んでいただいたときのこと。
出迎えてくださった県庁の方々が、やはり沖縄のかりゆしウェアをまとっていて、感動したものです。(講演当日は遠慮しましたが、市民の集いにはバリで購入したバティック(柄)のシャツで参加させていただきました。)

土地の食べ物を食べるだけでなく、その土地の気候に合った服装をする。昔は当たり前だったこと。
それに、気候に合った服装というのはそれ自体が文化であり美しいものです。
あと、寒いときは暖かく着込むことでエネルギーを使わずにすみますしね。
そういったことを大切にしたいと思います。
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写真は、我が家のリビングの壁で雰囲気を出してくれている紺色のバティックのサロン。もちろん地元のものではありませんが、お気に入りの布が身の回りにあると落ち着くので連れてきています。
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by yumikov | 2007-12-14 20:43 | 環境のこと

ケータイできるビンが登場します@日本

ドイツの大学生などをみてると、リュックサックに1リットルびんを入れて持ち歩いている人が少なくありません。「なんでこんなかさばるものを・・・」と思っていましたが、そのうちに理由がわかりました。手軽に持ち歩ける小型のペットボトルがあまり売られていないのです。

それ以前に、ペットボトルもリターナブルなものが中心で、使い捨てのペットボトル自体がほとんど出回っていません。それは包装廃棄物政令なる包装廃棄物の発生を抑制するための法律のおかげなのですが、今回は詳しく触れません。

とにかく、ドイツでは基本的に飲料ボトルは飲んだらお店に返すもの
返すとデポジット金(8~25セント)が戻ってくるので、面倒くさがりの人がごみ箱に捨てたびんをあさって生活している人がいるほど。

で、日本のお話。ここ15年でコンビニの様子はがらっと変わりましたね。
飲み物の棚はペットボトルばかりです。
そんななか、このたびRドロップスというくりかえし使えるリターナブルびんが開発されました。
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f0157115_441598.jpgかわいいペンギンのデザイン。
これからアンケートで消費者の意見を聞き、それをもとに飲料メーカーにあたるらしいので、販売まではもう少し待つことになりそうです。でも、待っているだけでなく、みなさんもちょっと影響を与えてみませんか?1月末まで、このびんに何をいれたいかというアンケートをウェブサイトで実施しています。

私には、環境負荷や資源の問題だけではなく、飲み物によっては飲み口が大切です。なので、同じ飲み物がPETでなくびんで出まわれば、断然そちらを選ぶでしょう。

ちなみに、私が日本で愛用していたのがアサヒスーパードライのリターナブルびんのビールです。湯上りなどにちょっと飲みたい時にちょうどよく、お店に持っていって「え?返びん?いくらだっけ?」という店の人の反応などをみるのも楽しみのひとつでした。
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by yumikov | 2007-12-14 04:05 | 環境のこと

不名誉なアワード受賞者決定

先月末に紹介したWorst EU Lobbying and Greenwash Awards 2007の結果発表です。

グリーンウォッシュ部門は、33パーセントのシェアでGerman Atomic Forum
ロビー活動部門は、32パーセントのシェアでBMV、Daimler、Porscheの車メーカー。

ブリュッセルで行われた授賞式当日には、受賞者両者とも出席しませんでしたが、各本社へインタビューに出向いた時の映像をこちらのサイトでみることができます。(英語)

日本だとこの手の受賞キャンペーンをグリーンピースがよくやっています。アサヒビールのペットボトルビールの発売を阻止したキャンペーンもこのやり口でしたが、その後、CSRの観点から企業とNPOのタイアップとしても話題になりました。
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by yumikov | 2007-12-13 23:04 | 環境のこと

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