ベルリンからローカルな環境政策や草の根NGO・市民活動、サステナブルな暮らしなどをレポート。


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カテゴリ:環境のこと( 158 )

ドイツの航空税導入と国際連帯税

ドイツ移住者には痛いお知らせですが、ドイツ政府はいよいよ航空税導入に踏み切るようです。まだ正式決定していないのでネーミングも航空税、航空券税と、どうなるかわかりませんが。

2011年から8ユーロ、25ユーロ、45ユーロと、フライトの距離に合わせて3段階での徴収。ドイツ発フライトが対象で、9月に政府が導入決定した時点から既に対象になるため、今後購入する場合は課税されます。

日本でも先日のミレニアム会合を契機に国際連帯税に着目して、まず航空券税をという動きにまさに今なっているようですね。

asahi.com 貧困・温暖化対策へ国際連帯税検討 政府、航空券税想定

NHKニュース “国際連帯税”議論本格化へ

なのでドイツの航空税についてまだリサーチ不足ですがアップします。

ドイツ政府は航空税により年間10億ユーロの税収を期待しており、フライト抑制効果も期待できエコロジーだと主張していますが、国家債務をなんとか減らしたいというのが本音のようです。世界の貧困問題のために国際連帯税をつくろうという議論が進むなか、これは世界で反発を買わないのでしょうか?

ところで、政府は当初はフライト距離2.500kmまで13ユーロ、26ユーロを考えていました。それが上記のように決まったのは、個人的にはちょっと不服です。政府は長距離フライトの環境負荷が高いからと負担額を高く設定していますが、環境対策として考えるなら近距離でのフライト利用を減らすことを優先すべきだと思います。長距離フライトは他の手段で代替することは難しいですが、近距離では電車やバスなど代替手段はいろいろあるからです。陸続きの移動ならなおさら。

たとえば国内移動を飛行機でする場合、8ユーロ+8ユーロと16ユーロが余分にかかります。フライトが16ユーロ値上がりするから電車で行こうという人はどれくらいいるでしょうか。当初の額では13ユーロ+13ユーロですから26ユーロでした。26ユーロのほうが影響が高いのは明らかです。

ドイツでの乗り継ぎ便には影響はないのかしら?たとえばベルリンからフランクフルト軽油で日本にいく場合は、2回ドイツから飛ぶので8ユーロ+45ユーロになるのでしょうか??それとも45ユーロ?

ドイツ南部からはチューリッヒ、西部からはブリュッセルやアムステルダムに出て、そこから飛ぶ人も出てくるだろうという見方もあります。でもそれでコストも時間も節約になるのかな?

この航空税導入に航空会社や旅行会社はもちろん反対しているのですが、いろいろな意見があります。

「エコノミーがファーストクラスとビジネスと同じ税金を払わねばならないのは不公平。」
→すでに航空券税を導入しているフランスではエコノミーとビジネスではビジネスのほうが負担が多いそう。

「チケット代金の何割ではなく、一律料金は不公平。格安チケット購入者のほうが負担が高くなる。」
→うーん、これはどうなのかな??格安チケットは電車で行きやすいような近距離への利用者が多い気がするので、電車へ切り替えて(戻って)くれればいいかな。

「航空税の代わりに灯油税を導入しろ。税収も得られるし、エコファクターもある。」

このドイツの航空税は長期的なものでもなさそうです。EUの排出権取引が航空部門に拡大されれば(2011年からEUの範囲内にて、2012年からは国際便も対象に)、この航空税の税率は下げられるだろうとのこと。でもどれくらい下がるかはまだわかりません。国際連帯税の議論が世界で進んでいずれはそれに統合されるかたちになるのかしら??

いちコンシューマーとしての発想に戻りますが、「あぁ、こうして一時帰国のハードルがさらに高くなるな・・・」とため息がでます。家族での一時帰国はそれだけで大変な出費。3人家族で軽く1万5千円以上負担が増えるわけです。環境負荷のこともあるので、それを相殺すべくも日頃の生活には気を配っているけれど、航空税の発想自体はよいことだけれど、直に影響を受ける身としては痛い話です。。。
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by yumikov | 2010-09-27 06:22 | 環境のこと

デモFoto速報

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今日のデモの速報(写真中心)です。
もう寝ようと思ったのですが、写真をまずアップしておきます。
キャプションや追記を時間のあるときにするかな。
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ワシントン広場でデモ隊が動くのを待つ人々
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「原子力?いえ、結構」わたしもついに購入。ベビーカーに。1本10ユーロ。
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「原子力発電はレボリューションじゃない!」緑の党青年部エアフルト地域支部の横断幕。


日本のNHKニュースAsahi.comでも既に報じられています。

参加者数が10万人と3万7人では大違い!です。その差は主催者側と警察の報告によるもの。主催者側は成果を大きく見せたいし、取り締まる側は大したことがなかったことにしたい。ドイツのメディアが見出しに「数万人」と「少ない数のほう」を取り上げているあたり、あれぇ?と思います。これまで基本的に主催者側のほうを使ってなかったっけ??(変なコト1)

とにかく、体感(?)数は完全に10万人のほうですねぇ。あれが5万人程度のはずがない。少なくとも8万人というところでは?中央駅に降り立つと、出口に着くまでもなく動く人の流れ。シュプレー川手前までの広場には人が溢れかえっていました。
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シュプレー川沿いに官公庁を左右から取り囲むデモの一行。正規ルートは左側。
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「原子力は解決策ではない」
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船「人間に過ちをしないよう要求する技術は非人間的だ」
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息子は風力発電についての絵本をもらいました。
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デモには70年代の第一次反原発運動の最前線で活躍していたようなシニア世代が多かったけれど、ティーンエージャーや、ベビーカーに抱っこ紐の若いファミリーもたくさんいました。


デモ行進が動く段になってはスシ詰めのため30分以上も身動きとれない状態。これにはもうひとつの理由があります。デモの2日前の夕方になって、ベルリン行政裁判所がReichstag(連邦議会議事堂)前での集会を禁止しました。デモの前日に急遽主催者側は中央駅前に舞台を設置、デモもルート変更を余儀なくされました。これまでいろんなデモに参加してますが、Reichstag前の集会が禁じられたというのは初めてのことです。(変なコト2)
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トイレに座ったメルケル首相。「メルケルをアッセ放射性廃棄物最終処分場送りにしろ!」なんてのもありました。
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「イエローケーキ(ウラン)の代わりにチョコレートケーキはいかが」おばちゃん、商売上手だな〜。

ドイツのメディアTagesschauのサイトではビデオも見られます。レナーテ・キュナストやジグマール・ガブリエルのインタビュー、ルート上にあったSPDの事務所の窓にも反原発ステッカーがべたべた貼られるところなんかも映ってます。
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by yumikov | 2010-09-19 06:52 | 環境のこと

「連邦政府ヲ包囲セヨ」土曜はデモへgo!

今度の土曜日9月18日は原発延長反対デモの日です。
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ちょうど1年前にもベルリンで5万人を集めた反原発デモがありました。今年はそんな数じゃ済まないでしょう。なにしろ政府は世論を無視していよいよ脱原発政策を覆す決定をしたのですから。南はスイスのバーゼルから、西はコブレンツ、北はリューネブルクと、全国から特別列車3本がベルリンに向けて走ります。バスや乗合い、自転車ツアーでもぞくぞくと人が集まってきます。今回の指令どおり「連邦政府ヲ包囲」しちゃいましょう。

今度の土曜日12時15分、Reichstag前の芝生→Hauptbahnhof前のワシントンプラッツに急遽変更!でスタートです。
ざっくりとした予定は以下のとおり。

12時15分 オープニング&挨拶、続いてライブ
13時 デモ行進スタート
14時半 政府の行政区域の囲い込み終了
14時45分 10分間の座り込み(その間いくつかのスポットでアカペラグループが歌を)
14時55分 アトムアラームの後、包囲解除 ※警笛を鳴らすべく笛や太鼓、鈴などやかましい鳴り物を持参あれ
15時15分 Reichstag前の芝生Hauptbahnhof前のワシントンプラッツにて決起集会、NGOや再生可能エネルギー関係者のスピーチ、ライブなどなど
〜18時

ベルリンにお住まいの方、旅行でいらっしゃる方、都合のつく時間だけでもぜひ出向いてみてください。原発延長のなにが問題なんだろう?と芝生に寝ころんで考えるのもよし、デモ行進に参加するもよし、ライブミュージックを楽しむのもよし。その場に居るあなたの存在が大事です。私も病んだ体にムチ打って出かけます!
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by yumikov | 2010-09-16 21:02 | 環境のこと

持続可能性戦略に市民の声を反映しよう〜サステナビリティ・ダイアローグ

ESD-Jの地域ブログに投稿した記事ですがわたしのブログにも残しておきます。

ドイツ政府は2002年に作成した持続可能性戦略の内容の精査を定期的に行っていますが、市民の声を集めるために今回導入されたのがサステナビリティ・ダイアローグ(Nachhaltigkeit Dialog)です。
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これはウェブサイト上で市民が気軽に自分の声を上げることができるしくみで、出たアイディアに対して市民同士が意見を交わすこともでき、オンライン上で対話できるという仕掛け。このオープンで民主的な市民対話のしくみは市民予算制度でもよく取り入れられています。

サステナビリティ・ダイアローグ(Nachhaltigkeit Dialog)のサイト(ドイツ語)
http://www.dialog-nachhaltigkeit.de/

サステナビリティ・ダイアローグは9月27日スタート。11月14日まで続きます。今回の声は2012年初頭に発行される進捗報告書に反映される予定です。


冬に環境省が企画したMitreden-Uというオンライン市民環境対話がありましたが今度はその拡大版でしょうか?
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by yumikov | 2010-09-09 03:24 | 環境のこと

環境モデル都市 梼原町

四国ネタがもう少々続きます。

前回の風車が建っているのは高知県の梼原町というところです。ゆすはら町と読みます。梼原町は政府から環境モデル都市として選定されています。環境モデル都市は全国に13あるそうですよ。

この梼原町の環境モデル都市アクションプランの冒頭にある「ゆすはら発、森の資源が循環する 公民協働の“生きものに優しい低炭素なまちづくり“ 宣言」を、以下引用にてご紹介します。

我が町は、2050年に二酸化炭素量の吸収と排出比率において、吸収量が排出量を大幅に上回る山村社会として「森の資源が循環する公民協働の“生きものに優しい低炭素社会”」を目標として、次の宣言を行い、その実現に取組みます。

1.私たちは、良好な生物生存環境が維持され清浄なる「空気と水」を生み続ける「資源循環型の生活様式で成り立った低炭素社会」をつくります。
1.私たちは、「地球は、将来世代からの借り物であり、将来世代が安心して暮らせるか否かは、我々の行動にかかっている。」という認識を忘れることなく、自然の生態系に配慮した「資源循環と地域活力の持続とが調和した低炭素社会」をつくります。
1.私たちは、「エネルギーの構造変革と地域内自給により、自立する地域社会としての低炭素社会」をつくります。

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梼原町は四万十川の源流地域の山あいに位置し、森林の豊かな地域です。町の面積の9割が森林で、おもな産業は建設業と林業。ですから林業を活性化させ、森林資源を建設にもっと活用するというのはとっても理にかなったことです。

行き届いていない人工森の手入れを強化してCO2排出のオフセットに充てるために様々な対策が出されています。間伐の促進、FSC認証林の拡大、農家の温室を暖めるための熱生産用ボイラーへ木質ペレットを導入、家庭への木質ペレットストーブの導入助成などに取り組んでいます。それから、例の2基ある風車を使って発電し売電して得た利益は環境基金として環境事業にあてたり、家庭への太陽光温水器やソーラーパネル設置の助成、川の流れを生かした小型水力発電、棚田のオーナー制度や景観保全などもやっています。

木質バイオマスやCO2森林吸収など数値に現れる部分ももちろん大切ですが、私がいいなと思ったのが人づくり・仕組みづくりのところ。森林を地域の目玉産業として観光客や住民など人を呼び寄せよう、林業における雇用を確保・安定させよう、木造住宅を見直して地元民の健康にも役立てようと、大学との連携をはかったり、森林セラピービジネスの導入や森林インストラクター等の指導者の育成も行っています。
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梼原町の人口は2005年時点で4600人程度。住民の3人に一人がお年寄りという典型的な少子高齢化地域です。減少の一途をたどる人口ですが、環境モデル都市アクションプランではこれを4000人に保とうという構想を持っています。単純に考えれば、目標が現状を下回っているなんて・・・と思ってしまいますが、これは実際は大変なことなのでしょうね。

住民の移動手段はもっぱら自家用車です。公共交通を拡充しようということにはなっておらず、電気自動車への転換やBDF製造があがっていることからすると、車利用を減らすこと自体は土地柄現実的ではないのでしょう。

ここのところ書き綴ってきた四国の旅の振り返りも今回でとりあえず終了です。当初は梼原町にも泊まる予定だったのですが、天候の関係で予定を変更。四国カルストにちょっと立ち寄るのみでした。森林セラピーロードというのもちょっと気になっていたのですが。四国はまたゆっくり訪れることにしようと思っています。

森林経営について私は詳しくないのですが、ドイツとくらべて豊かだなぁと感じた四国の山。樹種が多いのでしょうか?春にはあちこち桜が咲いていて、山の色が一様に緑でなく黄緑や黄色、桜色と色彩豊かに見えたのでした。この豊かさをぜひ守ってほしいものです。
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by yumikov | 2010-09-03 03:30 | 環境のこと

風車のある風景

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ドイツでよく見る光景だけれど、実は四国カルストです。カルスト(Karst)というのはもともとドイツ語で、石灰岩など岩石でできた大地が侵食されてできた地形のことを指すそうな。石灰岩があちこち地表に見えています。
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高知市内でレンタカーを借りたときにスノータイヤが欲しいか訊かれ、「ご冗談でしょう?サクラサク3月末ですよ?」と思った私たちが馬鹿でした。天狗高原はうっすら白いではありませんか。四国カルストのある標高1400メートル地点はまんまと路面が凍り付いていて、あたりに計6台くらいが停まり、ブレーキなしで前進すべきだの、戻るほかないだのと相談しています。私たちは地芳峠を抜けて松山方面に抜けたかったのだけれど、結局大きくルート変更を余儀なくされたのでした。
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話を風車に戻すと、冒頭の写真に写っているのは日本一高い場所にある風力発電所だそう。高知県全体では40基ほど風車があるそうですが、これは都道府県の中では真ん中くらいの位置に相当します。

世界規模で見ると日本は2009年のレポートで第13番目です。もっと少ないのかと思ったというのが私の感想。1位はアメリカ、2位が中国、そして3位がドイツ。アメリカと中国がドイツを抜いて近年でぐぐっと首位に躍り出たようです。ただ設備容量で見たものですから、人口比で考えると風力発電がもっとも盛んなのはドイツだと言ってよいと思います。
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世界における風力発電の総設備容量

(図:NEDOホームページより、出典:GWEC, Global wind 2009 Report)
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これも四国ですけどドイツで列車に乗ったりするとこのような光景によく出会います。日本でも風力発電が「あっ」と目を引かないほど馴染みあるものになってくれたらよいのですが。
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by yumikov | 2010-09-01 05:11 | 環境のこと

ESD@柏島に思うこと

四国で思い出したのが、柏島のこと。

柏島はエコロジーキャンプ場のある大月町の先にある島で、島好きなら必ずわたりたくなる場所。結果的にだけれど、この旅は釣りバカ日誌をたどったみたいだった。島の北側には美しいサンゴ礁が広がる。島では写真を撮っていなかったようなので代わり?にこちらを。
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ひょんなことで最近柏島について読んだ。柏島では国連ESDの10年促進事業が行われている。環境省にモデル地域に選ばれたのですね。読めば、黒潮実感センターというNPOが環境学習から始まる持続可能な「里海づくり」をテーマにESDを推進しているとのこと。島おこし的な日本ならではのESDの要素を組み入れたおもしろそうな活動をしている。

柏島では細い路地を散歩してみたけれど、「不思議空間」とでも言い表せばよいのだろうか。スーツ姿の人を数人と島の人とおぼしき姿を見かけた。ごく普通の光景なのになんだか自分たちが場違いのように感じた。ただでさえ一時帰国なので「日本人であるはずの自分が異邦人」であるかのような錯覚に陥る。

ところで、ここには低レベル廃棄物処分場建設の話がちらっと持ち込まれそうになったらしい。詳細はjanjanの記事を参照してもらいたいが、くさいものには蓋をしろということで、端のまた端に持っていこうというのはどこでも同じ心理なのだろう。

と、話を元に戻すが、ドイツでこういったタイプのESDってあまり聞かないなぁ。ドイツの強みが学校教育でのESDだからかもしれないし、地域を活性化させる活動をドイツではESDとしてあまり認識していないのかもしれない。
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by yumikov | 2010-08-05 00:39 | 環境のこと

エコロジーキャンプ場とはなんぞや?

一時帰国をするたびに、ついでに(日本)国内旅行をすることにしている。こないだの春の訪問先は四国。旅のハイライトは「子連れキャンプ」だった。

当初、四万十川流域を予定していたのだが、高知県の南西の端の海岸沿いにエコロジーキャンプ場なるものを見つけ、そこに決めた。なぜここがエコロジーキャンプ場なのか?それはまず国立公園内という自然環境にあるからでしょう。日本各地にいくつかエコキャンプ場があるが、統一のガイドラインのようなものがあるかというとそういうわけではなく、各キャンプ場が独自にそう名乗っているようだ。
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四国ではあいにく嵐のような天候にぶつかり、急遽、キャンプ場と経営の同じ海沿いのホテルに部屋をとり、天気が回復しないため連泊した。子連れで装備も不十分となると無理もできない。写真はホテルからの眺め(出発日)。撮影場所から海まで下ったところがキャンプ場。このエコロジーキャンプ場のロケーションはすばらしいし、四国には無料のキャンプ場も多くあることがわかったので、陽気の安定するような時期にリベンジしたい。

ヨーロッパにはエコキャンプ場の認定制度があり一定のガイドラインがある。近々訪れる予定なのでいずれ詳しく紹介しようと思う。キャンプ前には遠足前夜のようなわくわく感がある。晴れるといいな。
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by yumikov | 2010-07-30 05:36 | 環境のこと

グローバルネット記事「旧東ドイツに端を発する環境市民運動」

月刊誌『グローバルネット』で連載中の「ベルリン発サステナブルライフ考」。7月号では旧東ドイツの環境市民運動をご紹介しています。

ひとくちにドイツと言っても、社会の抱える問題は地域によってさまざま。分断されていた時代の影響は、統一後20年たっても消えるどころかよりはっきりと浮き上がってきているのかもしれません。今回は統一までの旧東ドイツの環境運動の流れを振りかえりながら、旧東ドイツ地域をエコロジー面から元気にしようとがんばっているネットワークにクローズアップしました。
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以下、地球・人間環境フォーラム発行の月刊誌『グローバルネット』7月号より転載)

「旧東ドイツに端を発する環境市民運動」

 毎年6月ベルリンでは環境フェスティバルが開かれる。環境がテーマのお祭りとしてはヨーロッパ最大規模を誇り200以上の出展者が集まって多彩なイベントを行う。第15回目の今年は2日間に日程が増え、連邦環境省(BMU)と連邦環境庁(UBA)から助成を受けるまでに発展した。参加者数は13万人、サイドイベントの自転車デモへは20万人が参加したという。テーマは国際生物多様性年にちなんで「いのちは多様!」だった。主催しているのはグリューネ・リーガというエコロジー運動ネットワークである。


旧東ドイツ地域に根差す環境ネットワーク

 直訳すると「緑の連盟」という団体名は、緑からくる「自然」や「希望」のイメージと、「チームによる協働」というこの団体の特徴を表している。ドイツの環境団体といえばドイツ環境自然保護連盟(BUND)が各地に地域グループを抱える大手だが、グリューネ・リーガは旧東ドイツの環境運動の流れをくむ最大の環境ネットワークで、ベルリン、ライプチヒ、ドレスデン、ポツダム、イェナなど旧東ドイツ側12地域にメンバー団体や地域支部がある。

 交通、持続可能な地域開発、水、褐炭、自然保護、エネルギー、農業、遺伝子組み換え作物、エコツーリズムなど活動分野は幅広い。ベルリンでは、校庭の緑化、エコマーケットの運営、環境フェスティバル開催、環境情報紙の発行、水の民営化問題などに取り組んでいる。環境図書館の運営も行っており2,200点以上を所蔵し貸し出している。「ヴィジョンを持ち、ネットワークをつくり、行動を奮い起こす」をモットーとするグリューネ・リーガの活動を支えているのはアクティブな会員である。


東ドイツにおける環境問題

 つい忘れがちだが20年前までドイツそしてベルリンは東西に分断されていた。ドイツの環境保護の歴史を振り返れば1970年代の反原発運動や黒い森の保護運動が登場するが、それらは西ドイツのことであり、東ドイツはまた異なる状況下にあった。

 例えば東ドイツでは火力発電や化学産業の原料として環境負荷の高い褐炭が利用され、排出される二酸化硫黄によりひどい大気汚染が引き起こされていた。また老朽化した工業設備からは有害物質が河川へ垂れ流された。汚染廃棄物の処理問題もあれば、西ドイツからの廃棄物の輸入、ごみ焼却も問題だった。しかし一番大きな問題はこれら環境に関する情報が市民に閉ざされていたということである。経済成長に躍起になっていた東ドイツ政府にとって環境問題は国家機密、エコロジーはタブーであり、市民は西ドイツのメディア経由でのみ、こうした事実を知ることができた。こうした中、東ドイツ独自の環境運動が展開されたのも当然のことだろう。


「環境図書館」での秘密活動

 言論の自由もなく、政府にとって目障りな思想は排除、発行物は発禁処分という状況で、環境・平和活動を中心となって助けたのが教会だった。ベルリンの旧東側ミッテ地区にシオン教会という豪奢な教会がある。教会前には有機農産物の市が毎週たち、買い物客でにぎわう。さかのぼること20年。この教会から10mほど先の教区会館の地下に環境図書館が存在していたという。

 1986年9月のこと。当時の牧師ハンス・シモン氏が環境・平和運動を行う反体制グループに協力して教区会館の地下2室を活動のために提供した。図書館のほとんどが環境・人権問題の本や雑誌で、国家が発禁処分としていたものだった。そこは印刷所も兼ね、東ドイツ崩壊に至るまで反体制勢力唯一の雑誌を発行し続けた。

 1987年11月24日の晩、図書館に事件が起きた。国家秘密警察シュタージの襲撃が入り、環境図書館のメンバーの何人かが拘留され、印刷機も押収された。当時はシュタージの非公式協力員が職場や家庭などいたるところに存在し相互監視が行われていた。これに対し、教会組織を始め、ペトラ・ケリーやゲルト・バスティアンなど西ドイツの緑の党党員からも東ドイツの指導者ホーネッカー宛に抗議文が出されメンバーは無罪とされた。この人びとの連携した反対運動は西側のメディアでも伝えられ、かえってドイツ全体にこうした活動の存在を知らしめることとなった。ベルリンに続けと、その後、グライフスヴァルト、シュトラールズント、ドレスデン、イェナ、ハレなど各地で環境図書館が設立され、東ドイツ社会に大きなうねりを生み出した。

 その後、ベルリンの環境図書館のメンバーは政党を目指すグループとネットワークを目指すグループとに分かれてゆき、壁崩壊後に環境図書館はその存在意義を失った。解体後の蔵書は今のグリューネ・リーガの環境図書館に所蔵されている。


旧東ドイツ地域のこれから

 グリューネ・リーガは壁崩壊直後の1989年11月に設立された。創設者の一人であり現在は代表理事のクラウス・シュリューター氏は、「統一後には東ドイツにはなかった新たな問題が浮上した」と言う。

 シュリューター氏はロストック近郊のバルト海沿いの保養地バード・ドーベランの農家で育ち、自然保護や都市生態学に携わるようになった。環境図書館のグループで中心的に活動し、グリューネ・リーガを設立した後は、民主化の流れに乗って人民議会から無任所大臣に任命され、ドイツ統一間際のまさにすべりこみで東ドイツ初の国立公園を実現させた人でもある。

 「排ガス規制、河川の保全、環境情報へのアクセスの面では東ドイツ当時の目標を達成した」と言う。シュリューター氏が最も問題視しているのは、大量消費社会への移行、そして車の交通量の爆発的増加である。東ドイツでは自家用車を手に入れるまでは7年も8年も待機しなければならず「1家に1台が当たり前」という世界ではなかった。西の交通量を実際に目にして驚いたという。遺伝子組み換え作物や原子力発電所(旧東ドイツ地域ではすでにすべて閉鎖)などの新たな問題、さらにはグローバルに複雑に絡み合った問題に直面することにもなった。

 環境問題に限らず統一後の社会の変化は大きい。東西経済格差や西側への深刻な人口流出の問題を抱えながら、ドイツは持続可能な未来をこの先どのように描いてゆくのだろうか。社会の変革を促し、その変化に対応してきたグリューネ・リーガのようなネットワークの存在が注目される。

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by yumikov | 2010-07-26 19:36 | 環境のこと

ドイツで猛暑対策

ただいまドイツは昼下がり。我が家の温度計は30℃を指しています。
このところほんとにほんとに暑くて、アンチ冷房の私も思わず「クーラーが欲しい・・・」とつぶやきそう。これでも昨晩雷雨がきて少しは涼しくなったんだけれど。8年前に中央ヨーロッパを襲った熱波のときも家にいられないほどの暑さで、毎日のように湖に泳ぎに行っていたことを思い出した。

なんとか頭をクールダウンして家で仕事や勉強ができるように、我が家に欠けてる対策ないかしら?と探してみたら、energieeffizienz – jetzt!キャンペーンなるものを発見。
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さてさて、なにができるかな。

建物の断熱を良くする→ 持ち家でないから×
最新型の窓ガラスにする→ これも持ち家でないから×
壁面の緑化→ ベランダではちょっとやってるけれど、残り部分は他のフロアの人と相談しないといけないだろうし即効性はない。
熱の源となる電気機器をコンセントから抜く→ やってる。
スタンバイモードの回避→ やってる。
陰を作る、陽があたる窓は日中カーテンやブライドを下ろして暖気が入りこまないように→ やってる。
涼しい時間帯に換気、朝晩に徹底的に換気→ やってる。でももっと徹底できるかも。
空気がこもったら扇風機をまわす→ 買おうかなぁ。。。

クーラーなど無くて当たり前だったドイツの家庭。近頃の暑さで簡易的なクーラーが流行ってきている模様。それが大変な電力(=エネルギー)消費型でおまけに効果も少ない非効率型ときてる。気候変動への影響を心配し、環境団体はこうした非効率なタイプのクーラーを市場から排除しようとしています。こんなに安いならっ、て思う人が結構いるのでしょうね。

f0157115_21483043.jpg室内の暖気をホースで窓から排出する??ってどんな代物か気になります。このサイトのイラストみたいなシステムでしょう。ホームセンターとか家電製品店で手頃な値段で買えてしまうようです。いくらエネルギー効率ラベルで最高のAの商品でもエネルギー消費もランニングコストもかさむそうで、冷蔵庫1台に年間かかるのと同じ程度とのこと。キャンペーンでは、どうしてもクーラーが必要なら室外機と室内機に分かれている取り付け工事が必要なタイプを買うように!と勧めています。さっきのサイトの下のイラストのタイプ。日本で一般的なタイプですね。でも室外機が外気を暖めるんですよね。

とりあえずクーラーの導入は考えていないので、まずは上の対策を徹底してみよう。それ以外にやってみようと思うのが、お風呂の残り湯でベランダの打ち水。うちわはもう使ってるし。料理するのも暑いので熱をあまり使わない調理はどうかな?

他にも役に立ちそうな日本の知恵なかったかな?
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by yumikov | 2010-07-13 21:41 | 環境のこと

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