ベルリンからローカルな環境政策や草の根NGO・市民活動、サステナブルな暮らしなどをレポート。


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カテゴリ:環境のこと( 158 )

アル・ゴア氏、ベルリン入りで批判も

ドイツのニュースメディアTagesschauのウェブより。

先日ノーベル平和賞を受賞したアメリカ元副大統領のアル・ゴア氏が、昨日23日ベルリン入りしました。大手エネルギー会社EnBWの気候会議で講演するためです。このことに対してドイツ緑の党から批判が出ています。

ポイントは3つ。

1.EnBWなどという大手エネルギー会社が、ゴアを招待してグリーンウォッシュしようなんていうのはけしからん。
(EnBWは、今後の再生可能エネルギーの発電計画が500メガワットだけなのに対して、化石燃料発電は約3,000メガワット。他のドイツの大手電力会社と比べても、EnBWは原発の割合が一番高い。)

2.18万ドルもの講演料を受け取ってるらしい。
(米のエージェントHarry Walkerを通じての契約。このエージェントは著名人や元政治家を金儲けの種にしている。)

3.講演がオープンでない。
(対象が限定されてる上に、厳しいメディア規制。引用禁止、音声・ビデオの制限。彼のノーベル平和賞受賞理由に反するのでは?)

ゴアさんはEnBWのウェブサイトでも「パイオニアの仕事ぶり」であると、賞賛しています。原発へは態度表明せず、「経済の助けが必要。今私たちが協力することで、今世紀(最大)の挑戦である気候変動をコントロールできる」と歯切れが悪い。

「ゴア氏がノーベル平和賞受賞は、気候変動についての普及活動によるものなのに、今回の講演のメディア規制はその彼の尽力に反するもの」とTagesschauも批判的です。

Tagesschauの記事「Kritik am Al-Gore-Auftritt bei EnBW」

日本での報道記事はこちら。AFP BB News

以上、記事のまとめ。(Kさん、記事を案内してくれてありがとう!)


え?18万ドルって、2千万円!?
講演すること自体は問題ないと思うけれど、今や影響力の高い人なんですから発言には注意したほうがいいですね。クローズドな講演というのも主催側の意図もあったでしょうが、メディアは辛辣にならざるを得ないのでしょう。

なお、ゴア氏、メルケル首相に夕飯にも招かれたそうですよ。
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by yumikov | 2007-10-24 19:02 | 環境のこと

環境と公正さ エコロジーと社会性

こういうタイトルで、ヴッパータール気候・エネルギー・環境研究所のWolfgang Sachs氏の講演があるということで足を運んでみた。
テーマの広さもあるが、難しかった。

話は5つの公正さの視点で進んだ。
国家間の公正さ。自由と幸福の公正さ。不公正な規則。取引の公正さ。最後のキーワードは聞き逃してしまったが、例に引かれたのがWTOでの密室協議Greenroom。先進国を中心に行われ、そこで事前に案が出されるため参加できない途上国の声が反映されにくいのだという。

資源と土地利用、人口問題、メコン河流域の開発による影響、「人権教育のための世界プログラム」、CSR、冷凍鶏の輸入、Bodyshop、WTOなど多くの例が引かれテンポよく話が進んだ。

「果たしてどの国も同じように得ればそれでよいのだろうか?」
「公正さが必要なのは、公正さが人を幸福にするから」

Wolfgang Sachs氏はグリーンピース・ドイツの事務局長をしていたこともあるというが、ただものならぬ大物の風情を沸々と醸していた。

このイベントはハインリッヒベル財団とヴッパータール研究所との共催。無料かつ終了後にワインとプレッツェルが振舞われるなど、やっぱりNGOのイベントとは違うなぁ。
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by yumikov | 2007-10-23 19:00 | 環境のこと

ビバ!多様性?

ケルンのバンドDie Höhnerが「生物多様性キャンペーン」のテーマソングを昨日発表したそうな。

「I'm a part of it」というタイトルで、彼らのヒットソング「ビバ・コローニア」的なキャッチーなメロディなんだそう。
”地球は人間だけのものじゃない。みんなこの地球の一部なんだ。”
ちょっと、手ーのひらをー太陽にー♪みたいですね。

この曲は、バンドメンバーが個人的に支援している環境団体「自然同盟」のために書かれたそう。連邦環境省事務次官のクルークさんも歓迎のコメントを出しました。

気になるのはその音。
ウェブで試聴できるかな~と思ってアクセスしてみたけれど、アップされてなかった。
Die Höhnerのウェブサイト
しかし、なかなか渋いバンドのよう。(日本で言う「海援隊」みたいな感じかなぁ。。。?)

5月にドイツ・ボンで開かれる生物多様性条約締約国会議に向けて、市民の意識を喚起するためのテーマ・ソング。おそるおそる聴いてみたい気も。
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by yumikov | 2007-10-19 17:40 | 環境のこと

ベルリンの水について考える

「わたしたちの地域が干からびてしまう?」
自然保護センター主催のイベントに参加しました。ベルリン郊外の森で、水について考える一日。

午前中は、森の中にある湖の周りを散歩しながら、変わり行く湿地と森のお話をききました。
午後は、ATTACの司会で、ベルリン水道公社や州のお役人、大学教授、NGOからの発表とディスカッション。テーマは「水の枯渇」と「水道民営化」。

印象に強く残ったのは、なんでもベルリンの水はドイツ中で一番高いのだそう。他地域よりも家賃や食料品など物価が安いベルリンで、これは意外です。たくさんの湖に囲まれたベルリンは水に恵まれ、都市にしてはかなり水質がいいのだと市民は口を揃えていいます。(そもそも硬水なので日本人の私の口には合いませんが。)ブランデンブルク州には33,000kmの河川があり、3,000もの湖があるからです。

それで、どうして水が高いのかというと、1999年に水道が49%民営化されたことにあります。そして、ベルリン州と私企業の間で契約が秘密裏に行われており、データが明らかになっておらず市民の目に触れることがないのも問題だそう。ということで市民による署名活動が現在行われています。

「水はけして個人のものになってはならない。水は市場で取引するべきではない」
署名を推進するBerliner Wassertischの女性の主張が耳に残りました。

自然保護センターエコ工房 Oekowerk Berlin e.V.

ATTAC

ベルリン水道公社 (Berliner Wasserbetrieb (BWB))

BUND ドイツ環境自然保護連盟(FoEドイツ)

ベルリナー・ヴァッサーティッシュ Berliner Wassertisch
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by yumikov | 2007-10-06 01:32 | 環境のこと

もっと自転車を使いやすく!

土曜の昼下がり、自転車で思いっきりベルリン市内の車道を走行してきた。
ICE(新幹線みたいなもの)への自転車持ち込みと、自転車レーンの整備を求めるデモ。

この日は別の大きなデモ(公の監視カメラ反対)と重なったため、参加者は少な目で3000人程度だったが、普段走れない車道を車を心配することなく悠々と走るのは純粋に気持ちよかった。3車線を占領して、赤ちゃん連れからおばあさんまで。 排ガス嗅ぐこともなく、あおられることもなく3時間半。時にはクーダムなど観光客などに邪魔扱いされ、目的地に到着。

のどを潤した後、近くにあった自然保護地区に指定されている公園を散歩した。さわやかな天気にも恵まれ心地よい体の疲労感。次はベルリンの壁沿いを走りたい。

当日の写真はこちらから(どこかに映ってます)/
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by yumikov | 2007-09-26 07:06 | 環境のこと

Farmer John

日曜に映画のプレミア公開へ行ってきた。
北米でバイオ・ダイナミック農法の農園を営むジョンのお話。ドキュメンタリー。
http://www.farmerjohnmovie.com

映画館に着くと、ホールに前農業大臣レナーテ・キュナスト氏の姿が。終了後、キュナスト氏とスローフード協会理事を含むトークがあったのだった。トークは進行がいまいちだったものの、彼女の切れのいい発言が個人的には面白かった。

緑の革命ヴァンダナ・シヴァ氏の著書参照)の問題から、農業の温暖化への影響、農業に対する補助金問題、有機農業の質と拡大のことなどなど。

雑誌『シュピーゲル』のBio特集を話題にふられても、「『シュピーゲル』を読もうというのが既に間違っている」という切り返し。あっぱれ。政治家は話(し方)が面白くないとだめ。

この映画は、日本ともドイツとも違った、北米の家族経営大規模農家の姿を映している。しかし兼業農家に生まれた娘として、無視できないものがある。定年前の父母の体にも響くようになり、農業に関心もない兄が埼玉の12反5畝の田を守っていけるのだろうか。(あ、他人任せですね。)昨年は若者有志で無農薬で米作りを試してみたが、これも1年で終わってしまった。

これからはプロの農家ではなく、消費者がもっと自分たちの食べ物に関心を寄せ、作物の生産段階にまで積極的に関わってくることが不可欠だと思う。食は生きる基本中の基本だもの。
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by yumikov | 2007-09-09 19:00 | 環境のこと

魔法のランプ?

ドイツ政府の一般開放日。
すべての省庁が開放され、いろいろな催しが行われた。

私の目当ては、環境省の「省エネランプ交換」。
普通の電球を持っていくと、ただで省エネ電球と交換してくれる。
ということで、入居時についていた普通の電球を2つ持ってでかけた。これで我が家の電気は廊下以外省エネランプになった。

首相官邸(Bundeskanzleramt)も開放ということで、メルケルさん不在のところだけれど、せっかくだからとめずらしく列にならんだ。

庭にG8の時のように、各国首相がならんだStrandkorbが置かれ、記念撮影できるようになっていたのが面白かった。
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by yumikov | 2007-08-26 14:00 | 環境のこと

反G8でスタート!ドイツ生活

ドイツ到着翌日の6月2日(土)、港町ロストックで行われた反G8のデモに参加。

スバラシイ週末切符とでもいう土日なら1日国内5人までで乗り放題の安い切符にて、ホームにいた学生3人組に便乗して現地へ。ベルリンからロストックへ向かうデモ用臨時列車は、学生を中心とした若者でぎゅうぎゅう詰め。通路まで人が座り込み、なかには小さな子どもたちをつれた家族連れも。2時間ほどで現地へ着くと、臨時列車は車両を増やしていたらしく、最後尾車両にいた私たちは列車から直接線路へと飛び降りなくてはならなかった・・・。

f0157115_6423375.jpgロストック駅前の広場にステージができ、スピーチをする人、山車を準備する人の群れ。普段は路面電車が走る道路をデモの一行が港へと向かう。
左翼連合や共産主義、労働組合のプラカートなどが目に付くなか、ドイツ緑の党やハリネズミの愛らしいグリーンユースの横断幕もはためいていた。


f0157115_6433915.jpg印象的だったのは「Brech die Macht der Banken und Konzerne!/銀行とコンツェルンの権力を破壊しろ!」と声を揃えていたattackのシュプレヒコール。通り沿いにあった信用金庫のガラスが割られていたが、どうせならドイツ銀行や大手銀行にすればよかったのに・・・(通行人談)。


f0157115_6444896.jpg港に着くとGreenpeaceの帆がはためく船を背景に、環境系NGO、BUND(ドイツ環境自然保護連盟、FoEドイツ)、FoE Europe、次いでGreenpeaceが集まり「Stop Climate Change」を訴えているところだった。
その頃(15時過ぎ)から警察と参加者との衝突が激しくなり、花火を警官に向けて発射した男性が目の前で警官に捕らえられていった。あちこちで投石がおき、「Hau ab! Hau ab!」帰れコールが響く。

もうひとつの世界は可能だ」という旗が掲げられたステージ上からはバンドが「平和なデモを!」と呼びかけていましたが、結局1000人近くが負傷する暴動となってしまった。

f0157115_6464062.jpgひっくり返った車があったと思ったら、1時間後に黒い煙を出して炎上していた。放火された上、近くにあったごみバケツが放り投げられ、プラスチックの燃える匂いと煙が立ちのぼっていた。
人々を沈静させるための放水車も出動していたが、まず消火にあたり大気汚染を食い止めよ、と思ったのは自分だけではないよう。

帰りもカップルを見つけて同乗してベルリンへ。彼らは地理学と環境保護を学ぶ学生で、日本の自然環境や政策についても尋ねられ、関心の高さを感じた。
この日は6月とは思えぬ肌寒さ。ドイツ生活のスタート。
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by yumikov | 2007-06-02 06:58 | 環境のこと

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