ベルリンからローカルな環境政策や草の根NGO・市民活動、サステナブルな暮らしなどをレポート。


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ドイツのサステナビリティ教育プログラム「トランスファー21」

ドイツ政府が4年がかりで行なってきた、学校での持続可能性(サステナビリティ)教育普及のためのプログラムTransfer 21もまもなく終了です。
先々週に成果を共有する会議があったので参加してきました。

f0157115_613415.gif以前の記事でも少しご紹介しましたが、ドイツ政府は1999年からBLKプログラム21というモデル事業を開始し、学校での持続可能性教育のためのプログラムを戦略的に開発し、各州、各学校で定着させるために尽力してきました。トランスファー21はその後継プログラムです。

参加者の多くは直接このトランスファー21の実施に関わった人々。州のコーディネート事務局担当者や参加校の校長、学校のパートナーとして参加した環境教育センターやNGOそして企業担当者、大学関係者など、合計250名ほど。

トランスファー21の4つの目標はおおかた達成できたようです。

1.各州の参加校を10パーセントまで拡大→12パーセント達成(30パーセントの州が2つ)
2.普及指導員の認定による継続的なサポートシステム構造をつくる→研修により79名が新たに誕生
3.小学校および全日制学校への拡大→ワーキンググループにより様々な教材を作成
4.教員養成へのESDの導入→課題はまだ残るもののセミナーや研修も行い、成人教育の分野でユニークなコンセプトも生まれた

全体発表以外では、私は国連持続可能な発展のための10年(DESD)のためのドイツの取り組みのワーキンググループに参加しました。

事務局を務めるナショナルコミッティー担当者から、まずドイツがこの枠組みでどんな取り組みをしているかの概要説明。専門家・行政・NGOの多くの主体が参加して、活動している人たちのネットワーキングや支援、政策提言などを行なっている様子があらためて確認できました。
連邦政治教育センター(BpB)は関わっていないのか?と質問が出ると、行政内でのコンセンサスを得る難しさや、なかなか国連持続可能な発展のための10年の運営ではリソースが足りない現状も明らかになりました。ドイツDESDの公認プロジェクトは約660件もありますが、トランスファー21校からの応募は20件ほどしかなかったそうです。

参加者からは、9月にハノーファーで行なわれるアクションデーや2009年の3月にボンで行われるESD国際会議でぜひトランスファー21の成果を発表しよう、他の国での取り組みはどうなのだろう?、トランスファー21が終わる今、DESDへ取り組みをつなげていこう、という声があがりました。

また、トランスファー21参加校に終了後も持続可能性のテーマを定着させるため、なんらか認定が必要という声が学校関係者から多くあがり、トランスファー21学校に呼びかけてDESD認定学校に応募してもらうようにしようというかたちでまとまりました。

7月の終了後にまとめられる予定の報告書を楽しみにしたいと思います。

会場では環境問題独立研究所(UfU)のマイケに会いました。彼女はUfUで園児対象の自然エネルギープログラムを担当しているのですが、秋からはパートナー団体のある中国に転勤だそう。大学の同級生ゲオルグにもばったり。同級生といえども彼は50歳くらいで、ラインラント・プファルツ州の森林保護や環境教育の分野で活躍しています。

学生の肩書きで参加しているのは私くらいなものでした。もう慣れてきましたが、肩身がちょっと狭くもあり、熱心ねと思われたり。まぁ、図々しいもの勝ちでしょう。
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by yumikov | 2008-06-27 06:15 | 環境のこと

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