ベルリンからローカルな環境政策や草の根NGO・市民活動、サステナブルな暮らしなどをレポート。


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60対40~ベルリン初の住民投票

今日4月27日、ベルリンで初めての住民投票が行われました。
問われたのは、テンペルホフ空港を存続させたいかどうか
街中にはこのところ廃止派、存続派のポスターや広告が張り巡らせられ賑やかでした。

ベルリンにはテーゲル、テンペルホフ、シェーネフェルトと3つ空港があります。
シェーネフェルト空港を拡張することによってこの3つの空港を統合することを市が決定しており、10月末にはテンペルホフ空港は閉鎖されることになっています。
f0157115_6451191.jpg
これに対して市民の反対運動が起こり、署名によって住民投票が行われるということになりました。

1時間前に出た結果によると、60対40でなんと存続派が多数

単純に考えれば、ベルリン市内に空港が3つある必要はありません。
なぜ存続派の市民が存在するかというと、、冷戦が激化して起こったベルリン封鎖(1948~1949年)で西ベルリンへの交通が遮断された際に、アメリカなどからこのテンペルホフ空港に空輸で物資が届けられたという歴史があるためです。詳しくはこちら

BUNDベルリンやNABUなどの環境保護団体は廃止派でした。
街の中心部にあることで騒音の問題があるし、350ヘクタールもの土地が市街地にあれば新しい住宅地やスポーツ施設や緑地などにあてることができます。
また、この空港は滑走路が短く、大型機が利用できない→つまり国内移動のためなどの小型機専門の空港と化していて利用者が少ない上に、一部の特権階級にしかメリットはないのです。そのために空港の維持には税金があてられているなんて無駄だというのです。

投票したうちの60%は存続派でしたが、では今後どうなるのでしょう?
もともと廃止する方向で決まっていることだったので、投票に積極的に足を運ぶ人には存続派の人が多いわけで、有権者の4分の1以上が存続に「賛成」して初めて効力を持つものでした。が、ふたを開けてみれば21.7パーセント。届かずじまいで「市民の声」にはならず、存続派の最後の頼みの綱は断ち切られました。
そもそもこの住民投票には法的拘束力はなく、廃止延長にもちこめるかどうかをかけたもので、ベルリン市長は投票結果にかかわらず廃止する姿勢でしたので。

驚いたのが投票率の低さと、私の周囲の人間の関心の低さ。(投票率は35パーセントほどでした。)ベルリン出身者が少ないからかもしれませんが、「あと40年もしたらどのみち西ベルリンの人間もいなくなるわけだから・・・」という声も。確かに、近所の投票所にも出入りする人の年齢層も高かったようでした。
私は自分が住んでる街のことならなんでも関心あるけどなぁ。。。

個人的にはもちろん廃止派!でした。近距離移動のために飛行機を利用すること自体No!だし、税金にはほかにいくらでも使いみちがあります。空港としての機能を失っても、ターミナルは建造物として歴史を伝える博物館などとして残し、敷地は過去ではなくこれからを生きる市民のために使って欲しいものです。
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Platz der Luftbrücke駅から臨むベルリンへの架橋の記念碑



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by yumikov | 2008-04-28 07:09 | ベルリン生活のこと

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