ベルリンからローカルな環境政策や草の根NGO・市民活動、サステナブルな暮らしなどをレポート。


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原子力ゼロの電気が買えるのがあたりまえの未来

日本の多くの人々がこれまでにない規模で電気やエネルギーのことを考えているなか、私もあらためて電気のことを考えています。最新の我が家の電気代と使用料を整理しました。

2009年1月15日〜12月31日(351日)
使用量は合計 1142 kWh 料金は320 Euro
一日平均 3.25 kWh 0.91 Euro 1ヶ月30日として27.3 Euro

2010年1月1日〜2011年1月13日(378日)
使用量は合計 1342 kWh 料金は398 Euro
一日平均 3.55 kWh 1.05 Euro 1ヶ月30日として31.5 Euro

二人暮らしのとき月20ユーロくらいだったのが、現在は月30ユーロほどに増えています。子供が生まれて生活が変わった(冬場の加湿器の利用、食洗機の導入)こと、床面積が増え(60平方メートル→100平方メートル)部屋数が増えたこと→照明の数が増えたこと、リビングダイニングといった構造からキッチンとリビングが独立する構造に変わったこと、なども関係するでしょう。そして、床暖房がものすごく電気をくうことに驚きました。バスルームに備え付けの床暖房があり、雪の多かった前回の冬はせっかくあるならと夜に使用しました。ドイツのバスルームはタイル張りで暖房なしだと冷えるんです。しかし、かなりの年代物で性能も不明、つけてもすぐに暖まらない、タイマーも思うように働いてくれないといった代物でした。請求書を見ると前年の冬場の消費量の多さが顕著に現れています。なのでこの冬は使いませんでした。

LichtblickからEWSに乗り換えたのは2010年3月のこと。Lichtblick社の電気もEWS社の電気もグリーン電力で、原子力ゼロの電気です。Lichtblickは顧客満足度ナンバー1のグリーン電力会社だとなにかで読んだ記憶がありますし、実際何も問題はありません(引越し時に2重請求があり返金してもらえなかった!以外は)でした。我が家がEWS社に変えた理由は、電気料金に自然エネルギー(PVやコジェネなど)への投資金額が具体的に組み込まれて自分で選べること、反原発のポジションをより明確に打ち出していること、基本料が安く従量課金分が高いといったさらなる省エネのモチベーションにつながる料金体系であること、です。

参考までに、両社の2011年4月現在の基本料金と従量課金単価を参考に記しておきます。(さっき気づいたのですが、現在では従量課金分もそれほど差がなくなったようです。見直した当初はLichtblickは21.99セント、EWSは23.90セントと2セント近く差がありました。)

Lichtblick基本料(月) 8.95 Euro
従量課金分(kWhあたり)  23,64 Cent

EWS基本料(月) 6.90 Euro
従量課金分(kWhあたり) 23.90 Cent

EWSにしてからの我が家の使用分を見てみると、
一日平均 3.02 kWh 0.93 Euro 1ヶ月30日として27.9 Euro
と悪くない結果となっています。料金体系が我が家の電気の使い方とうまくマッチしているようです。

投資金額が選べると書きましたが、1kW時あたり0.5セント、1セント、2セントの3つから顧客が選択します。ですからEWSでは純粋な使用分による料金よりも高くなる、というか、それを踏まえての料金設定なのです。我が家は1セントを選んでいますから、実際の使用分でみてみると一日あたり3セント(5円程度)が自然エネルギー発電設備の新規設置にまわされているということになります。こうやって計算してみると2セントに上げても無理のない金額だなとわかりました。

使用量と料金を正確に知って分析するというのは省エネを進める上で大切な第1歩です。どこで減らせるのかわからないという方はまず請求書とメーターを確認することから始めるとよいでしょう。そして、電気料金がどういう内訳で構成されているのか、電力会社がそれをどのように公開しているか、こうしたことを調べてみるだけでも今自分の家にひかれている電気がどんなものなのか、将来的にはどんな電気を使いたいか、そうしたことが見えてくるでしょう。

反原発運動から脱原発運動へ」というタイトルで先日記事を書いたのも、正面からの反対運動でなくて「いち抜ーけた」とばかりに原子力ゼロの電気へと消費者自身が替えていく脱原発ムーブメントが今ドイツで起きているのを目にしており、そんな日本の未来を夢想したからです。ですが、それも結局は選択肢が与えられてからなんだ、ということを再確認させられました。個人が電気を選べるように電力事業の自由化も急ピッチで進めてほしいですが、まず日本で個人がどんどん進めるべきはアンペアダウン大作戦でしょうか?我が家では2歳になった息子がスイッチON!スイッチOFF!を繰り返すなどいたずらが増えてくるなか、さらなる省エネ対策が課題になりそうです。
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by yumikov | 2011-04-08 20:21 | 環境のこと

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