ベルリンからローカルな環境政策や草の根NGO・市民活動、サステナブルな暮らしなどをレポート。


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エコロジカルなおむつとは

4月になりベルリンもようやく春めいてきました!せっかくのお散歩日和なので、なるべく赤ちゃんと出歩くようにしています。

ところで、ただ今おむつについてちょっと調べているところです。

赤ちゃんが産まれる前には、布おむつは赤ちゃんの肌にやさしそうだし、環境面でも多少はメリットがあるんじゃないかと想像していました。ちょっと調べてみるだけでも、紙おむつvs布おむつの議論では一概にどっちがいいといえないようですが、今日は環境の側面に焦点をあててみます。

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(写真はDisanaのウェブサイトより)


ドイツでは紙おむつが最大のごみ問題、と何かで読んだことがありますが、フライブルクやバイロイト、リンダウ、マールブルクなど、ごみ削減のために布おむつを使う家庭に補助金を出す自治体などもあるようです。バーデン=ヴュルテンベルク州やバイエルン州など南ドイツの街に多いのと、お隣オーストリアの多くの自治体でも同じような制度を取り入れているようです。

イギリスでは、環境庁がおむつのできるまでと消費者の手に渡ってから実際に使用されるまでの環境影響を3年間に渡って調べた結果、紙と布どちらでも変わらないという結論を出したそうです。紙おむつでは石油や森林資源を消費しごみを大量に生み出すこと、布おむつでは洗浄の際の水・エネルギー消費と水の汚染が、大まかな環境影響です。これに対して、政府の試算方法が的確ではないという指摘もあります。

国連大学名誉副学長の安井至氏は、研究「社会的受容性獲得のための情報伝達技術の開発」の中で紙オムツと布オムツの比較をLCA(ライフサイクルアセスメント)事例で取り上げていて、やはり「どちらがよいといえない」と結論づけていますが、布おむつのほうが消費者サイドで工夫がしやすいとしています。布おむつの洗浄に残り湯を使ったり、まとめ洗いや、おむつをリサイクルすることによって、環境負荷が下げられるからです。

一方、ドイツ環境自然保護連盟(BUND)は、布おむつのほうがメリットがある!と消費者に押しています。化学繊維ではなく有機栽培のコットンのおむつのほうが赤ちゃんの肌にやさしく、手間も省けてお財布にもやさしいことをアピールし、ドイツの多くの自治体ではごみの1割を紙おむつが占めている現状をあげ、紙おむつを作るために大量の森林が伐採され、水やエネルギーそして化学物質が投入されているという環境影響について説明しています。
BUNDは、布おむつも同じく環境負荷はあたえるけれど、洗浄の際に環境負荷の低い洗剤で水温を60度以下で洗い、乾燥機を使わずに干せば、布おむつの環境負荷を下げられると、具体例を挙げています。

ドイツの家庭では通常40°や60°の温水で洗濯しますが、日本では常温で洗濯が普通ですし、乾燥機ではなく干す家庭がまだ多いと思いますので、日本の家庭では楽々クリアできそうですね。

f0157115_4293661.jpg私はベルリンでは布おむつのレンタル&洗浄サービスを利用しています。週に一度、決まった枚数のおむつを宅配してもらい、よごれたおむつはそのまま渡して洗浄してもらうというものです。

おむつはDisanaのオーガニックコットンですが、洗浄は95°、乾燥は110°と、ここはあまりエコロジカルではありません。ただ、家庭でその都度洗濯をするよりは、まとめて洗うほうが水資源は抑えられるでしょう。そして、おむつはレンタルのためリユースですので、中に敷くおむつライナー以外にごみは出ません。また、配送のエネルギーを抑えるためにサービスエリアを半径2キロ以内に限定しているそうです(単にガソリン代がかかるからとも!?)。

私は、絶対布おむつで!と考えていたわけでなく、ケースバイケースで布と紙を併用するのがいいかなと考えていました。抱っこ紐を探して立ち寄ったお店で偶然このサービスに出会って、お試しで利用し始めて、今はこのシステムがとても気に入っています。ベルリンだけでもこのような業者は数社あるようです。
使う前は、布はちょっと面倒かもとも思いましたが、おむつを洗ったり買いに行ったりする手間はかからないし、肌の弱い私の赤ちゃんも今のところトラブルがありません。

来月一時帰国するので、その間のおむつ生活をどうしようかと今考えているところです。日本でも同じようなサービスがあるようですが関西方面ばかりのようです。関東でそういったサービスをご存知の方、ぜひ教えてください!
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by yumikov | 2009-04-03 21:44 | 環境のこと

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