ベルリンからローカルな環境政策や草の根NGO・市民活動、サステナブルな暮らしなどをレポート。


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ドイツ暮らしのエネルギー@水編

ベルリンでは2009年1月から水道代が値上げとなり、ベルリナー・モルゲンポスト紙によれば一部で批判が出ているようです。なんでも、高層住宅や持ち家では従量課金の単価が下がった反面、基本料金が2倍となったようです。全体的に見ても、ベルリナーの負担は2.9パーセント増となるだろうとのこと。
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日ごろのエネルギーで私が一番ギャップを感じるのが、ズバリ「水」です。ドイツで暮らしていると、私たち日本人が日々の生活でいかにたくさん水を使っているかがわかります。なかには日本人にアパートを貸したがらない大家さんもいますが、それも致し方ないかな・・・と思ってしまうほど、水の使い方が違うと思います。

ベルリン水道公社によれば、ベルリナーは年間一人当たり平均42立方メートルの水を使用しています。一方、東京都水道局によれば、都民1世帯が年間使用する水量は、平均147.6~315.6立方メートル(※差は呼び径の違いによるもの)。※「呼び径」とは水を供給している水道管の直径の大きさのことで、一般家庭では13、20、25mmが多いそう。

東京都総務局によれば、平成17年時点での1世帯あたり人員数(東京都)は2.13人(東京都総務局 暮らしととうけい2008)なので、一人当たりで考えると・・・

都民 平均69~148立方メートル
ベルリナー 平均42立方メートル


どうもやっぱりベルリナーのほうが使う水の量が圧倒的に少ないみたいです。自分はどうかと言われると・・・、お恥ずかしながらベルリナー平均の1.7倍は使ってしまっています(汗)。できるだけ意識して努めているのですが、今回の検針はちょっとショックでした。→・・・っと修正です!検針票を読み間違えました!メーターの数値の差が今年の使用分なのに、数値そのままを読んでました・・・(汗)。正しくは2人で60立方メートルなので、ベルリナー平均を下回っております。パチパチパチ!そうだよなー、節水コマ使ってるし、さすがにそこまで多いはずがなかったのでした。

日本人とドイツ人では、生活習慣での水の使い方と水に対する意識がだいぶ違うと思います。

生活習慣によるものとしては、お風呂、洗濯、食器洗いなどがあると思います。
シャワー中心のドイツでは湯船のないアパートも少なくなく、毎日湯船につかる人はドイツにはあまりいないでしょう。洗濯機は、一般に節水型と言われる横ドラム式がドイツでは一般的です。また、ドイツの家庭のキッチンでは食器は手洗いでなく食器洗浄器を使うのが普通ですが、そのほうが節水になるようです。

意識による違いとしては、まず飲料水。
ドイツの水は硬度が高いため、炭酸を入れて飲みやすくしたミネラルウォーターを飲料水として買う人が多いようです。レストランに入ってもお水は注文するもの。日本のようにタダで出てきません。カフェなんかで頼めば水道水をただでもらえるところもありますが、水は基本的には「お金を払って買うもの」です。

ドイツは賃貸の場合、水道代は水道局にではなく家賃と一緒に大家さんに払うのが一般的です。これは、アパートで温水を作るためにかかる熱エネルギーとの関係によるもののようです。アパートごとに冷水と温水のメーターが別々についていて、それぞれに対して別の課金方法がとられています。この水道代は、年に一度の検針でチェックされて調整されるのですから、自分がどれくらいの水を使っているのかを意識させられる機会は年に一度。それなのにドイツ人のほうが節水なんですから、根づいた意識がだいぶ違うと思わざるを得ません。
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食器を手洗いする場合にも洗い方がかなり違います。「シンクに水をためて食器洗剤を入れて、そこで皿をじゃばじゃばと洗ってすすがずに乾燥・・・」というドイツ式にショックを受けた日本人も多いでしょう。

節水と同じくらい大切なのが、水を「汚さないこと」です。
食器洗いにしても、お風呂にしても、水をたくさん汚せば汚した分、浄水のために使われるエネルギーが増えることにつながります。自分が使っている水がどこから来てどこに流れていくのかイメージしてみると、自然と気をつけるようになります。

バーチャルウォーターという考え方もあります。実際に使っている水ではなく、農作物を育てるために使われる水を考えると、食糧自給率の低い日本はかなりの量の水を海外から輸入していることになります。「湯水のごとく」という表現にあるように水に恵まれた日本ですが、水資源の少ない他国から間接的に水を奪ってしまっていることになるのですね。
世界ではどんどん安全な水が得られないようになっています。その時に「あー、日本は水が豊かでよかった~」ではなく、自分の生活が世界に与える影響までを想像して、暮らし方を見直すことをしていきたいものだと思います。

ベルリンの水については過去の投稿「ベルリンの水について考える」もご参考に。
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by yumikov | 2009-02-10 20:22 | 環境のこと

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